# 年末調整が面倒な人必見!何もしない会社員と節税する会社員、年間いくら差がつく?
「年末調整の書類、毎年よく分からないまま提出している」
「正直、節税なんて面倒くさい。会社が勝手にやってくれないの?」
「少しくらい節税しても、大して変わらないでしょ?」
こんなふうに考えていませんか?
実は、会社員でも、税金の仕組みを少し知って行動するだけで、家計に残るお金を増やせる可能性があります。
しかも、難しい投資を始めたり、特別な資格を取ったりする必要はありません。
この記事では、**年収700万円・住宅ローンあり・子ども2人の家庭**をモデルに、「節税に興味がなく何も行動しない人」と「最低限の節税に取り組む人」を比較します。
※この記事は2026年10月時点の制度を前提にしています。税額は説明用の概算であり、個人の実際の還付額や納税額を保証するものではありません。
この記事の結論
節税を意識するなら、まずは年末調整の控除漏れを防ぎ、iDeCo・ふるさと納税・医療費控除などを確認することが大切です。
ただし、税金が減る金額と、家計が実際に得をする金額は別物。そこを区別して考えましょう。
## 1. 今回比較するのは、こんな会社員
今回のモデルは、子育てと住宅ローンを抱える一般的な会社員家庭を想定しています。
モデル家庭のプロフィール
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 本人の年収 | 700万円 |
| 配偶者 | 扶養内パート |
| 子ども | 小学生2人 |
| 住宅ローン | 住宅ローン控除あり |
| iDeCo | 月23,000円 |
| 生命保険 | 加入あり |
※社会保険料は年間100万円程度、生命保険料控除は所得税で最大12万円と仮定します。住宅ローン控除額、配偶者の正確な収入、その他の控除は不明です。
この家庭は、すでにiDeCoに加入し、住宅ローン控除も利用しています。
つまり、節税にまったく取り組んでいない家庭というより、**すでに制度を利用しているのに、さらに節税できる余地がないか確認する家庭**として考えると、より現実的です。
## 2. 何もしない人と、節税に取り組む人を比較
今回は、次の2パターンを比較します。
A:何もしない人
- 年末調整の書類をよく読まない
- 控除証明書を確認しない
- iDeCoの税控除を確認しない
- ふるさと納税を利用しない
- 医療費控除も調べない
結果:利用できる控除や制度を見逃す可能性がある。
B:最低限取り組む人
- 会社の年末調整書類を確認する
- 生命保険料控除を申告する
- iDeCoの控除を確認する
- ふるさと納税の上限を調べる
- 医療費が多ければ確定申告を検討する
結果:条件に合う控除を漏れなく利用しやすくなる。
ここで重要なのは、年末調整をしなければ必ず税金が増える、というわけではないことです。
会社員の税金は、年末調整で精算されます。必要な書類を提出し忘れた場合でも、対象となる控除については、後から確定申告などで精算できるケースがあります。
ただし、何も確認しないまま放置すれば、還付や控除を受ける手続きそのものを忘れてしまうかもしれません。
**面倒くさがって何もしないことの最大の問題は、節税のチャンスに気づけないことです。**
参考:[国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」](https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index/shikata.htm)
## 3. iDeCoだけでも、どれくらい違う?
今回のモデル家庭では、iDeCoに毎月23,000円を拠出しています。
年間の掛金は次のとおりです。
iDeCoの年間掛金
276,000円
23,000円 × 12か月
iDeCoの掛金は、原則として全額が所得控除の対象です。
所得控除とは、税金を計算する際に、所得から一定額を差し引く仕組みです。
今回のモデルでは、iDeCoによる税負担の軽減を次のように試算できます。
| 項目 | 年間の概算 |
|---|---|
| 所得税の軽減 | 約2.8万円 |
| 住民税の軽減 | 約2.8万円 |
| 合計 | 約5.5万円 |
※所得税の限界税率を10%、住民税の所得割を原則10%として単純計算した目安です。復興特別所得税、住宅ローン控除の適用状況、実際の課税所得などによって変動します。
ただし、ここで勘違いしてはいけないことがあります。
**iDeCoに加入しているだけで、税金の軽減額が必ず5.5万円になるわけではありません。**
給与天引き以外で掛金を支払っている場合などは、年末調整で必要な申告ができているか確認しましょう。
また、住宅ローン控除によって所得税がすでにゼロになっている場合、iDeCoによる所得税の軽減がそのまま追加の還付につながるとは限りません。住民税側への影響も含め、実際の条件で確認する必要があります。
それでも、iDeCoの所得控除は、長期的な資産形成と税負担の軽減を両立できる制度です。
## 4. 生命保険料控除は、申告漏れに注意
生命保険に加入している人は、保険会社から届く控除証明書を確認しましょう。
生命保険料控除には、主に次の3種類があります。
– 一般生命保険料控除
– 介護医療保険料控除
– 個人年金保険料控除
所得税の生命保険料控除は、原則として3区分の合計で最大12万円です。
仮に控除額が12万円で、所得税の限界税率が10%なら、所得税の軽減は単純計算で約12,000円。住民税にも別の控除額・計算方法があります。
ただし、これは控除額そのものが12万円戻ってくるという意味ではありません。
ここがポイント!
控除額12万円と、税金が12万円安くなることは違います。控除によって減る税金は、課税所得や税率などによって決まります。
2026年分は、23歳未満の扶養親族がいる場合の一般生命保険料控除に特例があります。小学生のお子さんがいる家庭は、今年の控除計算を確認する価値があります。
参考:[国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」](https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index/shikata.htm)
## 5. ふるさと納税で家計の負担を抑える
ふるさと納税は、自治体への寄附を通じて、一定の上限内で所得税・住民税の控除を受けられる制度です。
例えば、控除上限内で70,000円を寄附した場合、原則として自己負担2,000円を除く金額が控除の対象になります。
つまり、返礼品を受け取りながら、実質的な負担を2,000円に抑えられる可能性があります。
今回のモデル家庭では、年収700万円、配偶者が扶養内、小学生2人という条件から、**ふるさと納税の上限額は仮に7万〜9万円程度を検討の出発点**とします。
ただし、これは確定した上限額ではありません。社会保険料、配偶者の収入、住宅ローン控除などが不明なため、実際の上限は個別に計算する必要があります。
おすすめは、米やトイレットペーパーなど、普段から購入している日用品を返礼品として選ぶことです。
ただし、ふるさと納税は税金が無条件に減る制度ではありません。寄附金を先に支払う必要があり、返礼品の価値も家庭によって異なります。
「どうせ払う税金だから」と上限を確認せずに寄附するのではなく、家計に無理のない範囲で利用しましょう。
## 6. 医療費控除は、家族全員分を確認する
家族の医療費が多かった年は、医療費控除を利用できる可能性があります。
医療費控除は、本人だけでなく、生計を一にする家族の対象医療費も含めて計算できます。
一般的な計算の目安は、次のとおりです。
医療費控除の基本的な計算
対象となる医療費 − 保険金などで補填された金額 − 10万円
※総所得金額等が200万円未満の場合は、10万円ではなく総所得金額等の5%を差し引きます。控除額には上限があり、対象外の支出もあります。
例えば、家族の対象医療費が年間15万円で、保険金などの補填がなかった場合、控除額は5万円が目安になります。
ただし、控除額が5万円でも、税金が5万円安くなるわけではありません。所得税率や住民税などによって実際の軽減額は変わります。
医療費控除を受けるには、原則として確定申告が必要です。
また、医療費控除とセルフメディケーション税制は、同じ年について自由に両方を使えるわけではありません。適用条件を確認して選択しましょう。
## 7. 結局、節税に取り組むと年間いくら得する?
ここまで紹介した制度を、もう一度整理します。
| 対策 | 得られるメリット |
|---|---|
| iDeCo | 税負担が軽減される可能性。今回の仮定では年約5.5万円が目安 |
| 生命保険料控除 | 申告漏れを防ぐ。税負担の軽減額は契約内容などで変わる |
| ふるさと納税 | 上限内なら原則自己負担2,000円で返礼品を受け取れる |
| 医療費控除 | 対象医療費が多い年に税負担を軽減できる可能性 |
| 基礎控除などの確認 | 2026年分の制度を正しく反映する |
では、何もしない人と節税に取り組む人の差額は、いくらになるのでしょうか。
ここは正直にお伝えします。
**今回の情報だけでは、年間の差額を正確に確定することはできません。**
理由は、住宅ローン控除額や実際の生命保険料控除額、医療費、配偶者の年間収入などが不明だからです。また、すでに年末調整で控除を受けている人は、追加で申告しても税金が減らないことがあります。
それでも、iDeCoの控除を適切に受けているか確認することや、ふるさと納税の上限を調べることは、取り組む価値があります。
大切なのは、制度を全部使うことではありません。自分に当てはまる制度を選び、無駄な支出を増やさずに家計に残るお金を増やすことです。
## 8. 2026年の年末調整で、最低限やるべきこと
「節税には興味があるけれど、時間をかけたくない」
そんな人は、次の5つだけ確認してみてください。
年末調整の5分チェックリスト
- ☑ 会社から届いた年末調整の書類を提出したか
- ☑ 生命保険料控除の証明書を確認したか
- ☑ iDeCoの掛金が正しく控除されているか
- ☑ 配偶者の収入見込みを正しく申告したか
- ☑ ふるさと納税や医療費控除を確認したか
すべてを完璧に理解する必要はありません。まずは書類を確認し、分からない項目だけ調べれば十分です。
2026年分は、基礎控除の引き上げや給与所得控除の最低保障額の引き上げなど、税制改正が行われています。前年と同じ感覚で済ませず、今年の申告書を確認しましょう。
参考:[国税庁「給与所得者(従業員)の方へ・令和8年分」](https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index/kyuyosyotokusya.htm)
## 9. まとめ:面倒でも、まずは一度だけ確認しよう
年末調整は、会社員にとって毎年の恒例行事です。
書類が多く、難しい言葉も並んでいるため、面倒に感じるのも無理はありません。
しかし、税金の仕組みを少し理解しておけば、控除の申告漏れを防ぎ、家計の負担を抑えられる可能性があります。
今回のモデル家庭で、まず確認したいのは次の3つです。
1. iDeCoの掛金が正しく所得控除されているか
2. 生命保険料控除などの申告漏れがないか
3. ふるさと納税の上限額を超えずに利用できるか
節税のために、無理に保険へ加入したり、不要な買い物をしたりする必要はありません。
**節税の基本は、使える制度を知り、必要な手続きを忘れないこと。**
年末調整の書類を5分だけ確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
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### 参考情報
– [国税庁:令和8年分 年末調整のしかた](https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index/shikata.htm)
– [国税庁:給与所得者(従業員)の方へ・令和8年分](https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index/kyuyosyotokusya.htm)
– [国税庁:基礎控除](https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1199.htm)
※本記事は一般的な税制の解説を目的としています。個別の税額や適用条件については、最新の国税庁資料や税務署等でご確認ください。

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