「たった150円」を笑う人へ
毎日150円をオルカンに20年間積み立てたら
人生はどう変わる?
「150円なんて、投資したって意味ないでしょ」
そう思ったことはありませんか?
コンビニで飲み物を1本買う。自動販売機でジュースを買う。仕事の合間にコーヒーを買う。たった150円。
「150円くらいなら、別に節約しなくてもいい」おそらく、多くの人がそう考えるでしょう。
でも、もしその150円を毎日使わずに、20年間投資し続けたら?今回は、そんな「たった150円」の未来を考えてみます。
① 1日150円。
まず、これだけです。毎日150円を投資します。
150円 × 365日
= 年間54,750円
1年間で約5.5万円。そして20年間続けると、
54,750円 × 20年
= 1,095,000円
「なんだ、20年間で100万円ちょっとか」そう思うかもしれません。しかし、ここからが投資の面白いところです。
② 150円を「オルカン」に入れ続けたら?
今回は、代表的な全世界株式インデックスファンドであるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、いわゆる「オルカン」に毎日150円を投資すると仮定します。
オルカンは、日本を含む先進国・新興国の株式に幅広く投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスへの連動を目指す投資信託です。つまり「どの会社が20年後に伸びるのか分からない」という人でも、世界中の企業に幅広く投資する方法があります。
ただし、当然ながら株式なので元本保証ではありません。
③ 20年後、150円はどうなっている?
ここでは、将来の平均的な運用利回りを仮定して計算してみます。毎日150円を20年間積み立てた場合の概算です。
想定利回り別・20年後の評価額
※毎日積立・365日/年として概算。実際の運用では価格変動、信託報酬、税金などの影響があります。
ここでは仮に年5%で考えてみましょう。すると、
109万5,000円 → 約181万円
差額は、約71万円。
自分が追加で71万円を入れたわけではありません。投資によって生じた利益が、さらに利益を生む。これが長期投資における複利効果です。金融庁も、長期・積立・分散投資によって複利効果を活用しながら資産形成を行う考え方を紹介しています。
④ ここで、ちょっと考えてみてください
あなたが今日、150円の飲み物を買う。その150円は、その瞬間に消えます。もちろん、飲み物を飲んで満足できるなら、それは悪いお金の使い方ではありません。問題なのは、
「なんとなく買っている150円」
今日の150円が、20年後の資産の一部になる。この発想が重要なのです。
⑤⑥ 20年間、150円を「使った人」と「投資した人」
☕ Aさん(飲み物に使用)
毎日150円の飲み物を買いました。150円×365日×20年間。
使ったお金:約109万5,000円
もちろん、20年間飲み物を楽しんだので、それには価値があります。
📈 Bさん(投資に回した)
「今日は飲み物を買わなくてもいいかな」と思った日は、その150円をオルカンへ。
投入金額:約109万5,000円
→ 年5%運用なら約181万円
もちろん、投資には損失の可能性があるため、実際に181万円になると保証されているわけではありません。ここは絶対に勘違いしてはいけません。
⑦ さらに恐ろしいのは「150円」ではない
実は、この話の本当のポイントは、150円ではありません。「毎日お金を投資する習慣」です。150円という金額なら、投資初心者でも始めやすい。そして、
→
→
→
と、収入や生活状況に合わせて投資額を増やしていくこともできます。金融庁も、少額からコツコツ積立投資を行う考え方を紹介しています。
⑧ 「150円」を20年間続けると、何が変わるのか?
面白いのは、お金だけではありません。毎日150円を投資する人は、
→
という行動へ変わります。
| 1週間 | 約1,050円 |
| 1か月 | 約4,500円 |
| 1年 | 約5.5万円 |
| 10年 | 約54.8万円 |
| 20年 | 約109.5万円 |
最初は小さすぎて何も感じません。でも、10年、15年、20年と時間が経つと、「毎日の小さな行動」が大きな金額になっていきます。
⑨ 20年後、あなたは何歳になっていますか?
ここが一番重要です。例えば40歳の人なら、20年後は60歳。今から毎日150円を積み立てれば、
60歳になったときに約109万円の元本ができています。そして仮に年5%で運用できていれば、約181万円。
「181万円しかない」と思うでしょうか?確かに、これだけで老後資金が十分になるわけではありません。住宅費。教育費。老後資金。生活費。これらを考えれば、150円だけでは足りません。
⑩ 150円が「習慣」を作る
投資で最も難しいことは、「良い商品を探すこと」だけではありません。むしろ、
長期間続けること のほうが難しい
株価が下がった。ニュースで暴落と言っている。SNSで「今は危険」と言われている。そんなときでも、淡々と積み立てられるか。
金融庁も、長期・積立・分散投資では、価格変動に一喜一憂せず継続することの重要性を示しています。
最初から大金を投資する必要はありません。むしろ「毎日続けられる金額」から始める。その意味では、150円という金額には大きな意味があります。
⑪ ただし「150円を我慢すれば正解」ではない
ここはFPとして、はっきり言っておきます。毎日150円を我慢することが正解とは限りません。例えば、
- 150円の飲み物を飲むことで仕事の集中力が上がる
- 疲労回復になる
- 人とのコミュニケーションにつながる
- 楽しみになっている
そんな場合は、無理に削る必要はありません。資産形成で重要なのは、「何でもかんでも節約すること」ではないからです。
おすすめなのは「なんとなく使っているお金」を投資に回すこと
⑫ 150円を20年間続けた人が、最後に気づくこと
20年後。あなたは60歳になっています。振り返ると、毎日150円。たった150円。それを淡々と投資してきた。
最初のころは、「こんな少額で意味あるのかな?」と思っていた。
でも20年後には、元本約109万円。そして仮に年5%の運用が実現していれば、約181万円。
「あのとき150円を投資しておいてよかった」
📝 まとめ|人生を変えるのは「大金」ではなく「小さな習慣」かもしれない
毎日150円。金額だけを見れば、本当に小さなお金です。しかし、150円 × 365日 × 20年になると、元本は約109万5,000円。さらに長期運用によって資産が成長する可能性があります。
今回、年5%という仮定では、
約109.5万円 → 約181万円
となりました。もちろん、これは将来の利益を保証する数字ではありません。株式市場は上昇も下落もします。それでも、金融庁が示しているように、長期・積立・分散には資産形成を考えるうえで重要な意味があります。
そして何より大切なのは、「150円を投資できるか」ではありません。
「今日から資産形成を始められるか」です
コンビニで150円の飲み物を買おうとしたとき、少しだけ考えてみてください。
「この150円、20年後にはどうなっているだろう?」
150円は小さい。でも「20年間続ける」という時間は、決して小さくありません。
※本記事の運用シミュレーションは一定の利回りを仮定したものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資信託・株式には元本割れのリスクがあります。実際の運用では市場価格、為替、信託報酬などによって結果は変わります。


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