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老後資金39.1万円は本当に必要?40歳から始める老後資金の作り方

お金

老後資金はいくら必要?

「月39.1万円」を準備するための
現実的な資産形成戦略

「老後は月39.1万円必要」
こんな数字を見て、

「そんな大金、どうやって準備すればいいの?」

と不安になったことはありませんか?

生命保険文化センターの2025年度調査では、夫婦2人の「ゆとりある老後生活費」は月39.1万円となっています。

しかし、この39.1万円をそのまま「65歳から毎月貯金から出さなければならない金額」と考えるのは適切ではありません。大切なのは、

公的年金+iDeCo+NISA+必要に応じた就労を組み合わせて設計すること

💰 「月39.1万円」は本当に必要なの?

生命保険文化センターの2025年度「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人の老後生活について、

最低日常生活費 23.9万円
ゆとり上乗せ 15.2万円

合計 = 39.1万円

39.1万円は「高齢夫婦が実際に毎月使っている金額」ではなく、ゆとりある老後生活を送るために必要だと考える金額の平均です。「老後は必ず39.1万円必要」と考える必要はありません。

📊 実際の高齢夫婦の生活費はどのくらい?

総務省の2025年家計調査を見ると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、

実収入

約25.4万円

社会保障給付

約22.9万円

消費支出

約26.4万円

「ゆとりある老後生活費39.1万円」と「実際の高齢夫婦の消費支出26万円台」は同じ数字ではありません。この差が、老後資金を考えるうえで非常に重要です。

🔍 39.1万円の中身を考えてみる

ゆとりのための上乗せ費用(月15.2万円)の主な使い道として、

旅行・レジャー
日常生活費の充実
趣味・教養
身内とのつきあい
耐久消費財の買い替え
子・孫への資金援助

基本生活費 23.9万円

公的年金でできるだけカバー

ゆとり費 15.2万円

NISA・iDeCoなどの資産から補う

🚫 老後資金は「39.1万円を貯める」のではない

老後の生活費を、公的年金+自分の金融資産で作ればいいのです。

例えば、仮に夫婦の公的年金が月30万円だったとしましょう。

39.1万円 - 30万円 = 9.1万円/月

9.1万円 × 12か月 = 109.2万円/年

109.2万円 × 30年 = 3,276万円

もちろん、これは運用益やインフレ、税金などを考慮していない単純計算です。それでも、「39.1万円すべてを自分で準備するわけではない」ということは理解しておきたいポイントです。

🔎 まず確認したいのは「自分はいくら年金をもらえるのか」

老後資金の計画で最初にやるべきことは、投資を始めることではありません。自分の公的年金の見込額を確認することです。

夫婦で月25万円なのか、月30万円なのか、月35万円なのかによって、必要な老後資産は大きく変わります。自分の年金額を確認してから不足額を計算する。これが老後資金設計のスタートです。

🏛 老後資金を作る3本柱

🏦

① 公的年金

老後の生活費を支える土台。まずは「毎月いくら受け取れるのか」を確認します。

🔒

② iDeCo

節税効果あり。原則老後まで引き出せないため「絶対に使わないお金」に向いている。

💹

③ NISA

自由度が高く、老後資金以外にも使える。「将来使う可能性がある資金」向き。

✅ 40歳からでも老後資金は作れる?

結論から言えば、十分可能です。

例えば40歳から65歳までの25年間、毎月10万円を積み立てた場合。

元本のみ

10万円×12か月×25年

3,000万円

年4%で運用の場合(試算)

毎月10万円を25年間

約5,100万円

これはあくまで試算です。年4%の運用益が保証されるわけではなく、実際には相場の変動、手数料、税金、インフレなどによって結果は変わります。

💡 「iDeCo月5万円+NISA月5万円」という考え方

iDeCo 月5万円

NISA 月5万円

月10万円

年間120万円 × 25年間 → 元本3,000万円、年4%運用なら約5,100万円

「老後資金5,000万円」という目標が現実的な選択肢として見えてきます(ただし絶対必要という意味ではありません)

❓ 老後資金5,000万円は本当に必要?

「老後2,000万円問題」「老後5,000万円必要」「老後39.1万円必要」など、さまざまな数字がメディアで取り上げられます。しかし、本当に必要な金額は、

年金額-生活費-住宅費-医療・介護費-その他支出

ケースA

年金30万円 / 生活費30万円

ほぼ収支均衡

ケースB

年金25万円 / 生活費35万円

月10万円不足

ケースC

年金20万円 / 生活費40万円

月20万円不足

「老後資金は○○万円必要」ではなく、「自分の老後収支はいくら不足するのか」を計算することが重要です

🏠 住宅ローンも老後資金に影響する

65歳時点で住宅ローンが残っているかどうかによって、必要な老後資金は大きく変わります。

65歳で完済

住居費負担を抑えられる

65歳以降も返済継続

返済額を老後生活費に上乗せ

「65歳時点で住宅ローンはいくら残っているか?」を必ず確認しましょう

👔 65歳以降も少し働くという強力な選択肢

例えば65〜70歳の5年間、月10万円の収入を得られれば、

10万円×12か月×5年 = 600万円

フルタイムで働く必要はありません。週2〜3日、好きな仕事をするという選択肢でも構いません。「65歳で完全リタイアしなければならない」という考え方を捨てるだけで、老後資金問題はかなり楽になります。

⏳ さらに年金の繰下げ受給も検討する

受給開始を遅らせることで、年金額を増やすことができます。ただし、健康状態や寿命、資産状況、税金・社会保険料などを考慮する必要があるため、「繰下げれば必ず得」というものではありません。

「65〜70歳は働きながら年金を繰下げ、資産の取り崩しを抑える」という戦略もあります。

🗺 40歳からの老後資金形成ロードマップ

40〜50歳:資産形成期
  • iDeCoを活用
  • NISAで長期積立
  • 教育費を別枠で確保
  • 住宅ローンを計画的に返済
  • 生活防衛資金を確保

この時期は「時間」を最大限活用します。

50〜60歳:仕上げ期
  • 老後資産を確認
  • 教育費のピークを乗り越える
  • 住宅ローン残高を確認
  • 年金見込額を再確認
  • 資産配分を徐々に調整

老後までの時間が短くなるため、リスク管理が重要になります。

60〜65歳:取り崩し準備期

「いくら貯まったか」だけでなく、「どう使うか」を考えます。

年金受給開始時期
退職金
NISA
iDeCo
現金
株式
債券

🌸 65歳以降は「資産を使う」ことも大切

老後資金を作ることばかり考えていると、「できるだけお金を使わない老後」になってしまうことがあります。しかし、老後資金は使うために作るものです。例えば、

公的年金 30万円

NISAから 9万円

39万円

というように、年金だけでは足りない部分を資産から計画的に取り崩します。旅行や趣味などに使うお金も、現役時代から計画的に準備しておけばいいのです。

⚙️ 老後資金は「金額」より「仕組み」が重要

39.1万円×30年=約1億4,000万円という計算だけをすると、老後が恐ろしく感じます。しかし、実際には、

公的年金
iDeCo
NISA
退職金
65歳以降の労働収入
住宅ローン完済

など、複数の収入・資産を組み合わせることができます。だからこそ、「39.1万円を全部貯金しなければならない」と考える必要はありません。

📝 まとめ|老後資金は「39.1万円」から逆算しよう

生命保険文化センターの調査では、ゆとりある老後生活費は月39.1万円です。しかし、この数字はあくまで調査上の平均値。重要なのは、

39.1万円-将来の公的年金=自分で準備する金額

そして、その不足分を、iDeCo+NISA+退職金+必要に応じた就労で埋めていきます。

40歳から65歳まで25年間あるなら、時間はまだ十分にあります。「iDeCo月5万円+NISA月5万円=月10万円」を長期積立するだけでも、25年間で元本3,000万円。仮に年4%で運用できれば約5,100万円という試算になります。

もちろん、これは将来の運用成果を保証するものではありません。だからこそ、老後資金は「一発で5,000万円を作る」のではなく、長期・積立・分散によって時間を味方につけることが重要です。

老後資金は「いくら貯めるか」ではなく、「老後に毎月いくら不足するのか」を考えることから始まる。

39.1万円という数字に怯える必要はありません。

自分の年金額を確認し、不足額を計算し、その不足額を25年かけて準備する。これが、老後のお金に対する最も現実的なアプローチです。

参考資料

生命保険文化センター「2025年度 生活保障に関する調査」

総務省統計局「家計調査」

厚生労働省「令和8年度の年金額改定について」

金融庁「NISA」



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