人生100年時代。健康寿命を延ばすカギは「体内の炎症」を抑えることだった
「長生きはしたいけれど、できれば元気なままでいたい」
これは多くの人が心のどこかで思っていることではないでしょうか。
最近よく耳にするようになった言葉に**「健康寿命」**があります。
ただ寿命を延ばすのではなく、自分の足で歩き、頭も体も元気に生活できる期間をいかに長く保つか。これが人生100年時代の大きなテーマです。
そんな中、医学の世界で注目されているのが
👉 体内の炎症(特に慢性炎症) です。
実は怖い「自覚症状のない炎症」
炎症と聞くと、
「ケガをして赤く腫れる」「熱が出る」
そんなイメージを思い浮かべるかもしれません。
でも、問題になっているのはもっと静かで、気づきにくい炎症です。
それが慢性炎症。
- 痛みはほとんどない
- 熱も出ない
- でも体の中では、ずっと小さな火事がくすぶっている
この状態が何年、何十年も続くと、少しずつ体にダメージが蓄積されていきます。

実は、
- 動脈硬化
- 心臓病
- 糖尿病
- 認知症
- がん
- 筋力低下(フレイル)
こうした多くの病気の背景に、慢性炎症が共通して関わっていることがわかってきました。
医学ではこれを
「インフラメイジング(老化に伴う炎症)」
と呼びます。
なぜ体に炎症が起こり続けるのか?
慢性炎症の原因は、特別な病気だけではありません。
実は、日常生活の積み重ねが大きく影響しています。
例えば…
- 運動不足
- 内臓脂肪の増加
- 甘いものや加工食品の摂りすぎ
- 睡眠不足
- 強いストレス
- 腸内環境の乱れ
思い当たるものが一つや二つある方も多いのではないでしょうか。
特に内臓脂肪は要注意です。
脂肪はただのエネルギーの貯蔵庫ではなく、炎症を引き起こす物質を出す臓器でもあります。
炎症を抑える最強の方法は「運動」
「結局、運動か…」
そう思った方、ご安心ください。ハードな運動は必要ありません。
ゆっくりでもいい、有酸素運動

- 少し息が弾む程度のウォーキング
- 自転車
- 水中歩行
これを週に合計150分ほど。
医学的にも、これだけで炎症マーカーが下がることがわかっています。
筋トレも大切
筋肉は、実は体を守る臓器です。
筋肉が増えると、
- 炎症を抑える物質が分泌される
- 血糖値が安定する
- 転倒や寝たきりを防げる
スクワットやかかと上げなど、家でできるもので十分です。
ポイントは
👉 頑張りすぎないこと、続けること
食事も「炎症を抑える方向」に変えてみる
食事は毎日のことだからこそ、体に与える影響は大きいです。
炎症を抑える食事のヒント
難しく考えなくて大丈夫です。
- 青魚(サバ・イワシ)
- 野菜、海藻、きのこ
- 納豆、味噌などの発酵食品
- 緑茶
どこか懐かしい和食中心の食事が、実はとても理にかなっています。
控えめにしたいもの
- 甘いお菓子や清涼飲料水
- 超加工食品
- 夜遅い食事
「ゼロにしなきゃ」と思わず、
👉 少しずつ減らす
これで十分です。
炎症を抑えるのは「生活全体」
運動や食事だけでなく、
- しっかり眠る
- ストレスをため込みすぎない
- 口の中を清潔に保つ(歯周病も炎症の原因)
こうした小さな習慣も、確実に体に影響します。
おわりに
健康寿命を延ばすために必要なのは、
特別な治療や高価なサプリではありません。
- よく動く
- よく食べる(体にやさしく)
- よく眠る
そして、体の中で静かに続く炎症の火種を、毎日の習慣で少しずつ消していくこと。
今日の一歩が、10年後、20年後の自分を助けてくれる。
そう思いながら、できることから始めてみませんか。

コメント