年も明けて、そろそろ仕事始まる方、いっぱいいらっしゃるのではないでしょうか。長い方は最大で9連休で、あまり動かず過ごしてしまうと体重が増えてしまったという事態に陥っていないでしょうか。
トレーニング現場では体重が増えてしま方は多いです。休みも明けて「さぁトレーニングた!」という気持ちになっているかと思います。
休み中に近所を走ったりした方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。私も軽く走りました。しかし、1000kcal食べたから1000kcal分の運動すれば帳消しになる!という訳にはいかないのです。
「運動でカロリーを消費させる」ではうまくいかないのか?
まず知っておくべき重要なことがあります。それは、「運動でカロリーを消費させる」という考えから抜け出すことです。
これは「カロリー・イン/カロリー・アウト」という考え方の一部で、「後でジムに行くから」と言ってクッキーに手を出すなど、我慢できずに甘い物を食べることの言い訳によく使われます。
しかし、「運動すれば、甘い物を食べて増えたカロリーを帳消しにできる」というこの考えは正しくはありません。
このケースの場合なら、クッキーは体重の増加以上に身体に悪影響を与えます。まず超加工食品は、腸内細菌にとって有害で、身体の他の部位にもダメージを生じさせます。クッキーに含まれる砂糖も害をもたらします。
糖の大部分は3つの燃料タンク(肝臓、筋肉、体脂肪)に振り分けられますが、一部は心臓や腎臓、脳など、身体の他の部分に沈着します。
やがて、これらのデリケートな身体の部位は「糖でコーティング」されるようになります(このプロセスは「糖化」として知られています)。糖化は心疾患や腎機能低下などの問題を引き起こします。また現在では、脳への過剰な糖化と認知症との関連性が研究によって示唆されています。
このことからも、「甘い物を食べてもジムに行けば帳消しにできる」という考えが正しくないことがわかります。
こうした食べ物(糖)が与える身体へのダメージは、運動では元に戻せないのです。悪い食事がもたらす影響からは、逃れられません。
「体脂肪消費」までの遠い道のり
また、「摂取した余分なカロリーは、運動すれば解消できる」という考えは、「クッキーを食べて増えた分のエネルギーは、ジムに行けばすぐ使い切れる」といった思い込みを前提にしています。
けれども実際には、3つの燃料タンクは順番に使われていきます。まず筋肉に蓄えられている燃料(300kcal分)が、次に肝臓の燃料(1000kcal分)が使われます。
この2つの燃料を使い果たしたら、ようやく第3の燃料タンクである体脂肪(クッキーを食べたことで得た余分な糖の大部分が蓄えられている場所)が使われ始めます。
しかし、筋肉と肝臓に蓄えられた合計1300kcalを消費するには、何時間も運動をしなければなりません。これは、ほとんどの人にとって現実的ではありません。
つまり、40分間のガーデニングや30分間の水泳など、私たちが忙しい日常生活の中で行っている運動のほとんどは、体脂肪ではなく、筋肉と肝臓に蓄えられた燃料のみを使っているだけなのです。
これを知れば、運動によって脂肪を燃やせるという考えが正確ではないことがわかるはずです。
最後に…
いかがでしたでしょう。摂取したカロリーは約72時間までに消費すれば体脂肪になる前に燃焼できるから、食べたらすぐ運動、という側の意見をもっていました。
しかし、加工食品、ジャンクフード、みたいなものを摂取したら体に負担かかるよな、とは思っていました。案の定です。やはりダイエット中にどうしても食べたくなったら良質なたんぱく質などで栄養を摂ることが重要なんだな、と思いました。
もちろん、何もしないよりは食べたらカラダ動かすのはありかと思いますので、選択肢の一つとして頭の片隅に入れておいてください。
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