こんにちは。
資産運用の話題というと、どうしても「どれだけ増えたか」「どんな銘柄で成功したか」という話が中心になります。でも、長くお金と付き合っていく中で、私の中に少しずつ根付いてきた考え方があります。
それは、
「増やす前に、まず減らさないことを考える」
という姿勢です。
今日はその理由と、私自身や周囲の実例を交えながら、この考え方について整理してみようと思います。

なぜ「減らさない」が大事なのか
資産が増えたときの嬉しさは、正直そこまで長く続きません。
一方で、減らしたときのダメージは、数字以上に心に残ります。
評価額を見るのが怖くなる。 相場のニュースを避けるようになる。
こうした状態になると、冷静な判断ができなくなり、さらに悪い選択を重ねてしまうことが多いのです。
私自身の小さな失敗から
私も、最初から「減らさない運用」ができていたわけではありません。
少額とはいえ、勢いで投資をしてしまい、 「こんなに簡単に上下するものなのか」と戸惑った経験があります。
そのとき感じたのは、
お金が減ったことより、落ち着いていられなくなった自分自身への不安
でした。
SNSの成功談を信じすぎた結果、資産を減らしてしまった話
「この人ができたなら、自分にもできるかもしれない」
資産運用を始めたばかりの頃、多くの人が一度はこう感じるのではないでしょうか。私自身、そしてこれまで見聞きしてきた多くの事例から思うのは、SNSの成功談は、資産を減らす入口になりやすいということです。
この記事では、よくある失敗パターンを一つの実例として整理しながら、なぜこの罠にハマってしまうのかを掘り下げてみます。

成功談が身近すぎる時代
今は、スマホを開けば投資の成功談が簡単に目に入ります。
・短期間で利益が出たスクリーンショット ・「〇ヶ月で資産が増えました」という投稿 ・具体的な銘柄名や購入タイミング
これらはとても魅力的ですし、「再現性がありそう」に見えてしまいます。
実例:30代会社員Aさんの場合
Aさん(30代・会社員)は、投資系SNSアカウントをきっかけに個別株投資を始めました。
投稿されていたのは、 ・毎日の利益報告 ・自信に満ちたコメント ・フォロワーからの称賛
Aさんは次第に、「勉強するより、真似した方が早い」と感じるようになります。
何が問題だったのか
Aさんの投資には、次のような特徴がありました。
・なぜその銘柄が選ばれているのか理解していない ・生活資金と投資資金の線引きが曖昧 ・下落したときの想定をしていない
最初は運よく含み益が出ました。しかし相場が崩れると、一気に不安が膨らみます。
売買を繰り返した末に残ったもの
価格が下がるたびに売り、戻りそうだと思っては買い直す。
結果として、 資産は静かに、しかし確実に減っていきました。
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Aさんが後から語っていた言葉が印象的でした。
「増やすことしか考えていなかった。減らさない視点がなかった」

この失敗から学べること
この実例が教えてくれるのは、とてもシンプルです。
・成功談は、その人の一部分しか映していない ・他人の投資は、自分のリスク許容度とは一致しない ・増やす前に、減らさない設計が必要
同じ失敗を避けるために
SNS投資、成功談、短期売買。 これらの言葉に惹かれたときほど、一度立ち止まることが大切です。
資産運用で本当に大切なのは、再現性よりも持続性。
焦らず、守りを優先する姿勢が、結果的に資産を守ってくれます。
生活防衛資金を確保していたから、資産を減らさずに済んだ話
資産運用の世界では、「どれだけ増えたか」が話題になりがちです。
でも実際には、 減らさなかった人のほうが、長期的には安定している
そんな場面を何度も見てきました。
今回は、生活防衛資金をきちんと確保していたことで、相場の下落局面を乗り切った実例を紹介します。
生活防衛資金とは何か
生活防衛資金とは、
・収入が途絶えたとき ・急な出費が発生したとき
でも、生活を維持するためのお金です。
一般的には、生活費の6か月〜1年分が目安とされます。
実例:40代会社員Bさんの場合
Bさん(40代・会社員)は、投資を始める前に、
・生活費1年分の現金 ・医療費・修繕費用の予備資金
を別口座で確保していました。
投資資金は、「当面使う予定のないお金」のみに限定していたそうです。
相場下落時の行動の違い
相場が大きく下落したとき、多くの人は不安になります。
Bさんも例外ではありませんでしたが、
生活費の心配がなかった
という点が、決定的な違いでした。
評価額が下がっても、 ・売る必要がない ・無理に判断しなくていい
この余裕が、冷静さを保ってくれました。
結果として起きたこと
Bさんの資産は、一時的に評価額が下がりました。
しかし、安値で売ることなく保有を続けた結果、 相場回復とともに、資産も徐々に戻っていきました。
Bさんはこう話しています。
「増やせなかった時期もあったけど、減らさなかったことが一番の成果だった」
なぜ生活防衛資金が重要なのか
この実例が示しているのは、
・投資の成否は、相場より準備で決まる ・精神的な余裕が判断を左右する
という事実です。

守りがあるから続けられる
生活防衛資金、現金比率、余剰資金。
これらは地味ですが、 資産運用を続けるための土台です。
増やす前に、まず守る。
この考え方が、結果的に将来の選択肢を広げてくれます。
減らさないために意識していること
私が今、特に意識しているのは次の点です。
・分からないものには手を出さない ・一度に大きく賭けない ・最悪のケースを先に想像する ・何もしない選択も受け入れる
どれも派手ではありません。 でも、これらを守るようになってから、資産運用が「怖いもの」ではなくなりました。
増やさなくても、減らさなければ意味がある
資産運用をしていると、 「もっと増やさなければ意味がないのでは」 と感じる瞬間があります。
でも私は今、こう考えています。
増えなくても、減らなければ十分に価値がある
それは、将来の選択肢を減らさないという意味でもあります。
最後に
資産運用に、派手な正解はありません。
ただ、減らさないことを大切にしている人は、 長い時間を味方につけているように感じます。
この文章が、 「少し立ち止まって考えてみようかな」
そんなきっかけになれば嬉しいです。
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