🍺 忘年会・新年会シーズン突入!
お酒を飲むと本当に太りやすいのか?
栄養学・生理学・運動生理学の3方向から “本当の理由” を徹底解説します。
こんにちは!
毎年この季節になると、なんとなく体が重くなる…そんな感覚、ありませんか?
・飲みすぎた翌日は体がむくむ
・体重が毎年12月〜1月だけ増える
・お腹ぽっこりが悪化する
・翌朝、甘いものが異様に食べたくなる
実はこれ、全部ちゃんと理由があります。
今日は、栄養学・生理学・運動生理学の3つの観点から、
「なぜ飲むと太りやすくなるのか?」を“科学的にわかりやすく”解説しつつ、
同時に、体を大切にしながら飲み会を楽しむための方法も紹介します。
記事の文量は多いですが、
読み進めるほど“あ、だから体がこうなるのか!”と腑に落ちるはずです。
ぜひ、お酒とうまく付き合うヒントにしてください。
【第一章】忘年会シーズンが「太りやすい」のは、単なる気のせいじゃない

12月から1月にかけては、仕事もプライベートも忙しくなり、
食事のリズムが乱れ、飲み会が増え、睡眠時間も減りがちになりますよね。
実はこの時期の体づくりに影響するのは、何かひとつではなく…
🔻複数の“痩せにくい要素”が重なってしまうから。
・飲み会の頻度が増える
・糖質が多いお酒の摂取量が増える
・寝不足になりがち
・冬で代謝が落ち気味
・外が寒くて運動量が減る
・お酒を飲むと食欲が増す
・飲み会メニューはほぼ高脂質・高糖質
この「痩せにくい土壌」が揃ったところに、“アルコール”という太りやすさのトリガーが入ってくるわけです。
つまり、結論としてはこうです。
👉 忘年会シーズンが太るのは必然。あなたの意志が弱いわけじゃない。
ここをまず理解しておくことが大切です。
「自分がだらしないから太る」と思う必要はゼロ。
仕組みを知っていれば、いくらでも対処できます。
【第二章】栄養学編 — アルコールは“代謝の渋滞”を起こす
お酒は1gあたり7kcal。
よく聞く「エンプティカロリー」という言葉がありますが、
実はこれは単なる“体に栄養がない”という意味で、
「太りにくい」なんて意味ではありません。
本当に重要なのは…
❗アルコールは体内で“最優先”で処理されてしまう、という事実。
肝臓の気持ちを言語化するとこんな感じです。
「糖質?脂質?タンパク質?
ちょっと待ってくれ。まずはこの毒(アルコール)を無害化しないと死ぬ!」
この“代謝の優先順位”が太る原因のスタート地点なのです。
アルコールを摂取すると…
✔ アルコール分解にエネルギーと酵素が大量に使われる
✔ 他の栄養素の代謝は後回し
✔ 後回しにされた分が“脂肪として蓄積”されやすい
特に太りやすい組み合わせがこちら。
🔥 ビール × 揚げ物
🔥 甘いカクテル × スナック
🔥 日本酒 × ラーメン
誰でも好きな組み合わせですが、実は “太るゴールデンコンボ” です。
理由は簡単。
・糖質が多い
・脂質が多い
・アルコール代謝で他の栄養代謝が止まる
→ 余った糖と脂が丸ごと脂肪になる
あなたの意思が弱いのではなく、
体の仕組みとして“太りやすい状態”ができてしまうんです。
【第三章】生理学編 — 深部体温が下がり、ホルモンが乱れ、“燃えない体”になる
お酒を飲むと顔がぽっと赤くなり、
体が温かく感じますよね。
でも実は…
❗体が温かく感じる=深部体温が上がっている、ではない。
内側の温度はむしろ下がっています。
これは血管が拡張し、体表面の血流が増え、熱が逃げやすくなるためです。
✔ 深部体温が下がる → 代謝が落ちる
✔ 代謝が落ちる → 脂肪が燃えない体になる
しかもアルコールはホルモンにも影響します。
■ 脂肪を燃やすホルモンが減る
・成長ホルモン
・ノルアドレナリン
お酒を飲むとこれらが低下し、
脂肪燃焼スイッチがオフになります。
■ 睡眠が浅くなり、“食欲ホルモン”が暴走する
アルコールは睡眠の質を下げます。
すると…
- 食欲を増進する「グレリン」が増える
- 満腹感を出す「レプチン」が減る
そのため翌朝、
✔ 甘いものが食べたい
✔ 脂っこい物が無性に欲しい
✔ いつもより食べちゃう
という状態になります。
これ、全部ホルモンの影響です。
自分を責める必要はありません。

【第四章】運動生理学編 — お酒で“筋肉は作られない”。だから太りやすい。
筋肉は、体の中で最も消費カロリーが多い組織です。
だから筋肉が増えれば増えるほど脂肪は燃えやすくなります。
しかし…
❗アルコールは筋肉の合成を30〜40%抑える
という研究があります。
これは、トレーニングしている人だけでなく、
普通の人の“日常の筋肉メンテナンス”にも影響します。
お酒を飲むと…
・筋肉が修復・成長しにくい
・基礎代謝が下がる
・1日の消費カロリーが減る
結果として、
“同じ生活をしていても太りやすい体”ができあがります。
さらに…
■ グリコーゲン(筋肉のエネルギー)補充が遅れる
お酒を飲むと、糖質を筋肉に送る処理が後回しになります。
翌日、
・だるい
・疲れが残っている
・いつもより動けない
という状態になり、活動量が減ってしまうため、
また太りやすさにつながります。
【第五章】飲み会シーズンに“太りやすい人”と“太らない人”の違い
実は、太りやすい人とそうでない人の差は…
お酒の強さではなく、“飲み会の前後の習慣”にある。
太らない人は、
✔ 飲む前に軽食を入れる
✔ ビールは最初の2杯まで
✔ おつまみは順序を守って食べる
✔ 〆を食べない
✔ 翌日、軽く歩く
など、太りにくい飲み方を自然にしているだけなんです。
逆に言えば、あなたもすぐに“太らない人側”になれるということ。
【第六章】今日からできる、“太りにくい飲み方”完全ガイド
ここでは、科学的に正しい方法だけをまとめます。
■ 1. 飲む30〜60分前にタンパク質を入れておく
・ゆで卵
・チーズ
・プロテイン
・焼き鳥(塩)
これだけで血糖値の乱れを防げます。
■ 2. ビール・日本酒・梅酒は最初の2杯まで
糖質が多いので太りやすいですが、
最初の2杯までならそこまで影響しません。
3杯以上が太るゾーンです。
■ 3. おつまみは「タンパク質 → 野菜 → 炭水化物」の順
脂肪蓄積を最小限にする食べ方です。
■ 4. 〆のラーメンは“完全アウト”
理由は簡単。
・糖質
・脂質
・塩分
・アルコールの代謝中
→ すべてが太る方向に働くから。
どうしても食べたいなら…
・湯豆腐
・味噌汁
・茶碗蒸し
・スープ
がベター。
■ 5. 寝る前に500mlの水
これだけで翌日のむくみと食欲暴走が激減します。
■ 6. 翌日の朝は“タンパク質+水”
・卵
・納豆
・味噌汁
・チキンサラダ
が最強。
■ 7. 翌日の30分ウォーキングで代謝リセット
軽い運動で十分。
脂肪が燃えるスイッチが戻ります。
【第七章】知っておくと飲み会がラクになる “お酒と体の超基礎知識”
最後に、知っておくと一生使える
「アルコールと体の関係」をまとめておきます。
▼ お酒が太るのはカロリーじゃなく“代謝の優先順位”が原因
▼ 深部体温は下がり、代謝は落ちる
▼ 脂肪燃焼ホルモンが減る
▼ 食欲ホルモンが乱れ、翌日に暴食しやすい
▼ 筋肉合成が弱まり、基礎代謝が落ちる
▼ 糖質の酒+油物は脂肪直行ルート
▼ 〆の炭水化物はもっとも太りやすい
どれも覚えておくと、飲み会の選択が変わり、
翌日の体が全然違うはずです。
【最終章】飲み会は楽しむもの。知識があるだけで太らない。
お酒を飲むと太りやすくなるのは事実ですが、
大事なのは“楽しむことを我慢する”ことではなく、
“知識を味方にして飲む”ことです。
あなたはもう、
太る原因を深く理解しています。
だからこそ、この冬はこれまでより
軽い体で、ストレス少なく、飲み会シーズンを楽しめるはずです。

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