【iDeCoが負担に感じたら】無理をせず制度を活かす2つの対策
「iDeCoを続けたいけど、最近家計がきつくて正直しんどい…」
そんなふうに感じることは決して珍しいことではありません。
iDeCoは原則として途中で解約できませんが、実は掛金を減らす、あるいは一時的に支払いを止めるという柔軟な対応が可能です。
今回は、生活が苦しいと感じたときに選べる2つの方法と、そのメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
💡 生活が厳しいときに取れる2つの選択肢
1. 掛金を減額する(最低5,000円まで)
こんな方におすすめ:
「今の掛金は負担だけど、制度は続けたい…」
メリット
- 毎月の支出が抑えられ、家計に余裕が生まれる
- 加入者の資格はそのまま維持
- 所得控除や運用益非課税の恩恵も継続
手続き方法:
加入している金融機関に「加入者掛金額変更届」を提出。
※変更は年1回のみ可能です。
2. 掛金の拠出を一時停止する(運用指図者に変更)
こんな方におすすめ:
「5,000円の拠出すら難しい…」という状況のとき
メリット
- 掛金の支払いを完全にストップできる
- これまで積み立てた資産は60歳までそのまま運用可能
- 市場の回復などで資産が増える可能性もある
手続き方法:
金融機関に「加入者資格喪失届」を提出し、「運用指図者」へ変更します。
⚠️ 対策に伴うデメリット
共通のデメリット
- 掛金が少なくなる or ゼロになることで、所得控除のメリットが減少
- 掛金・運用期間が短くなり、将来の受取額が減るリスク
掛金の拠出停止(運用指図者)の場合
- 口座管理手数料(約171円/月)が発生し続ける
- 退職所得控除の「勤続年数」にカウントされず、
将来の税制優遇が減る可能性がある
📝 まとめ|自分のペースで、無理なく続けよう
iDeCoは長期的な資産形成を助けてくれる強力な制度ですが、今の生活を守ることが最優先です。
・できるだけ減額して制度を継続する
・どうしても難しい場合は一時的に停止し、
生活が安定したら速やかに再開する
無理なく、自分に合ったペースで老後資金を積み立てていきましょう。
「今の安心」と「未来の安心」、どちらも大切にできる選択を。
📞 手続きに関して
具体的な申請方法や必要書類については、ご自身が契約している金融機関へ必ず確認してください。対応は各社で異なる場合があります。
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