キウイの皮、むしろ食べたほうが健康にいい?

こんな話を耳にしたことありませんか?
スーパーでよく見かけるキウイ。甘酸っぱくてヨーグルトやサラダにぴったりな果物だが、多くの人が皮を剥いて食べていると思います。私も昔は皮をむいて食べていました。その理由は、皮の部分にチクチクした毛が生えているからです。
ところが最近、「キウイは皮ごと食べたほうが体にいい」という声が健康系メディアやSNSで見かけます。


結論から言えば、皮ごと食べた方が圧倒的に栄養価が高いそうです。ニュージーランド・キウイ協会によると、キウイの皮には果肉よりも多くの食物繊維、抗酸化成分、ビタミン類が含まれています。中でも食物繊維は皮ごと食べることで最大50%も摂取量がアップして、腸の動きを助けて便秘の解消や血糖コントロールにも繋がります。

食物繊維がいっぱいだね!
抗酸化物質やビタミンもたっぷり含まれていて、キウイの皮にはフラボノイドやポリフェノールなど、老化を防ぐ抗酸化成分が豊富に含まれています。特にルテインやβカロテンといった物質は果肉よりも皮に多く含まれ、ビタミンCやE、葉酸、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。

カラダが錆びないようにしてくれる働きもありますね。
2016年に米国の『臨床栄養学会誌(AJCN)』に掲載された研究では、皮ごと食べたグループが皮なしで食べたグループよりも体内の抗酸化活性が高くなったというデータもあります。これは炎症抑制や免疫力キープに役立つ可能性があることを示しています。
食べるならゴールドやミニタイプがおすすめ
ただし、どんなキウイでも皮ごと食べられるわけではありません。一般的なグリーンキウイは皮が厚く、毛も多いため食感がよくありません。一方、ゴールドキウイやベビーキウイは皮が薄く柔らかいため、皮ごとでも違和感が少ないです。

気になる毛は流水で柔らかいスポンジやブラシでこすって落とせばOK。酢水に10分ほど浸してから洗い流すと、農薬の残留物除去にも効果があるとされます。
アレルギーのある人や胃腸の弱い人は注意
キウイはアレルギーを引き起こす果物といわれています。特にラテックスアレルギーのある人は交差反応が出やすく、口の中がかゆくなったり腫れたりすることがあります。皮部分は果肉よりもアレルギーリスクが高いため、初めて試すときは少量からスタートするのが安心です。
また、胃腸が弱い人や消化機能に不安がある人にとっては、皮に含まれる食物繊維がかえって負担になることもあります。そうした場合は、やはり皮を剥いて果肉だけを食べる方が無難です。
皮ごと食べるトレンド、キウイはその代表格
最近では「果物を皮ごと食べる」ライフスタイルが注目されています。栄養ロスを減らせて、フードロスの削減にもつながるからです。
ただし、一番気を付けなければいけないことがあります。しっかり洗うことです。いくら健康に良いからといっても、汚れたままの皮を口にするのは逆効果です。皮ごとキウイ、始めるならまずは「洗うこと」です。
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