🇺🇸 トランプショックから半年:嵐の後に見えた光
📉 4月の衝撃 ― トランプショックの始まり

出典:ブルームバーグ
2025年4月2日、トランプ大統領が突如「相互関税」を発表。
日本を含む主要貿易国に対して最大25%の関税を課すという内容は、まさに青天の霹靂でした。
- 日経平均は 1日で1,800円以上の下落
- サーキットブレーカーが発動
- 投資家の間では「リーマンショック再来」の声も
この下落率は過去数十年でも上位に入り、外国人投資家が一斉に資金を引き上げる事態に。
為替市場でも円が買われ、世界的なリスク回避ムードが広がりました。
🔄 4月中旬 ― “90日間停止”で反転
混乱からわずか1週間後、トランプ氏が「追加関税を90日間停止」と発表。
市場は安心感から急反発し、日経平均は暴落前の水準まで戻りました。
「最悪のシナリオは避けられた」という安心感が広がった一方で、
「トランプの発言ひとつで相場が荒れる」という不安も残りました。
🌱 5月~6月 ― 徐々に戻る信頼感
春のショックを乗り越えた市場は落ち着きを取り戻し、投資家心理も徐々に改善。
アナリストは「日本株は依然として割安」と評価し、外国人投資家が再び買いを強めました。
- 年内に 5%前後の上昇予想
- 日経平均は 39,600円 を目指すとの見立て

この時期は自動車・半導体・金融など輸出関連株に資金が集まり、円安傾向も後押ししました。
🥷 7月~8月 ― “ニンジャ・ステルス・ラリー”

出典:イラストや
夏に入ると、日本市場は世界から再び注目を浴びました。
海外メディアが名付けた「ニンジャ・ステルス・ラリー」とは、静かに、しかし確実に進んだ上昇相場のことです。
- TOPIXは史上初の 3,000突破
- 4月の底値から 34%の上昇
- 海外から 357億ドル(約5兆円超) の資金流入
背景には、企業ガバナンス改革の進展、米国との貿易交渉の前進、日本企業の堅調な業績がありました。
特に外国人投資家が静かに株を買い進め、日本市場を押し上げたのです。
📊 9月現在 ― 新たな上昇基調へ
直近の注目は9月4日のトランプ大統領の発表です。
日本車などへの関税を 25%から15%に引き下げ。この報道を受け、日経平均は 3.5%上昇しました。
- 自動車株を中心に買いが集中
- 外国人投資家が引き続き市場をリード
- アナリストは「2026年に史上最高値更新も」と強気予想

国内の個人投資家は依然として慎重ですが、海外勢が積極的にリスクを取り、相場を牽引しています。
✅ 半年を振り返って
- 4月:急落と混乱、サーキットブレーカー発動
- 4月中旬:関税90日停止で急反発
- 5月~6月:回復と外国人投資家の資金流入
- 7月~8月:ニンジャ・ステルス・ラリーで上昇加速
- 9月:関税引き下げで再び好感、上昇基調へ
🌟 結論:トランプショックは「終わりの始まり」ではなく、新たな成長相場の入り口だった。
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