免疫暴走、この言葉を見たときは目を惹きました。
40代からは免疫暴走に陥りやすいそうです。それは攻撃役の攻撃力が低下し、処理すべき対象(=ウイルスや細菌、古びた細胞や傷ついた細胞などといった体内のゴミ)が溜まっていくからです。
●そして攻撃面だけでなく、防御面も弱くなります。
私たちの免疫細胞は機能不全に陥ると、年老いた細胞を破壊し新しい細胞を作り出している「若返りシステム」へまわすどころではなくなるため、体内から急速に老いていきます。
免疫暴走が起きる原因①攻撃免疫が「老眼」「ヨボヨボ」になる
体内の攻撃免疫は、細胞内に異常が生じたらそこへ集まる性質をもっております。これ自体は正常な反応です。しかし、攻撃力の下がった攻撃細胞がなかなか対象を破壊することができません。長い時間攻撃細胞がとどまることになり、免疫細胞が疲れてしまいます。そうすると、エラーが起こり正常な細胞まで攻撃してしまうことがあるのです。
つまり、「攻撃対象の壊し損ね」や「正常な細胞の破壊」が起きてしまうのです。
免疫暴走が起きる原因②体内がゴミ屋敷になる
攻撃免疫の攻撃対象は「がん細胞」「太りすぎた脂肪細胞」「活性酸素」も対象です。
そして私たちが消化した食べ物を体に取り込む「代謝」も攻撃免疫の役割です。
しかし、殺傷能力が高いということは正常な細胞を傷つけてしまうリスクもあります。つまり、活性酸素や食べすぎたりすると処理に困り、体内にゴミとして蓄積されます。
そうするとがん細胞を発生させるリスクが高まります。
●人体は飢餓時代のまま設計されている?
太りすぎた脂肪細胞もがん細胞も、外敵ではなく、もともと自分の細胞なのに、攻撃免疫の攻撃対象になってしまうのはなぜでしょう。
人類は数万年ものあいだ飢餓の危機にさらされてきたため、脂肪という貯蔵庫に余剰エネルギーを溜め込もうとする習性があります。それ自体は理に適っていますが、今は「飽食の時代」です。いつでも好きなものが食べられます。
つまりこれだけ脂肪をため込んでしまうのは、人体にとって異常事態といえるでしょう。
がん細胞は、正常な細胞なら出さないはずのものを細胞の表面に出しています。そのため、免疫はこれも「異常なものだ!」と判断し、攻撃することが可能となります。ちなみに、がん細胞は健康な人でも1日に5000個できているのに、すぐさま発症に至るわけではないのは、免疫細胞が毎日破壊し処理してくれているからです。
このような異物は若いころから発生したり取り込んでいましたが、若さが故に免疫システムが正常に働いて問題なく解決しておりました。
しかし、40代以降は免疫システムが追い付かず、オーバーワークになってしまうのです。
免疫暴走が起きる原因③防御免疫が減る・弱る
頼みの綱である防御免疫はどうでしょう。攻撃免疫は人体のシステム上必ず生み出してくれますが、防御免疫は菌やさまざまな食事を摂取することで生み出されます。
攻撃免疫→自然に発生。
防御免疫→菌や食べ物を取り入れて初めて発生、機能。
防御免疫はもともと全体の10%程度しかありません。減ってしまうと※閾値を下回ってしまい、そもそも防御免疫が反応しなくなります。
※閾値…事柄がおこる最低ラインのこと。
おわりに
健康に関する話は多数ございます。私は今回の話で意識していただきたいのは、
飽食についてです。
いまの日本で飢餓になってしまうことはほとんどないでしょう。私もそうですが、一般的に食べたいときに食べたいものを食べることができる時代かと思います。お腹が空かなくても晩御飯の時間だから食べる。みたいなことある方もいらっしゃるかと思います。
私は身近でダイエットなどを見させてもらっておりますが、厳しいこというと食べすぎな方が多いです。もちろん会食などを否定するつもりはありません。ただ、無理して食べる、ような状態は健康にも体系維持にも避けた方が良いかなと思います。
私自身、食事制限をしようと思うタイミングは、「食事が満たされすぎてしまっている」ときです。世界には本当に食べ物がなく、餓死してしまう環境もあるかと思います。
と、あまり話を大きくしてしまうと収集がつかなくなってしまうのでここまでにします。
健康でいるためには、粗食を意識してみてはいかがでしょう。だいたい痩せます。
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