運動後の余剰酸素消費量(EPOC:Excess Post-exercise Oxygen Consumption)は、運動後も引き続きエネルギーが消費される現象のことを指します。日本語では「運動後酸素消費過剰」や「アフターバーン効果」と呼ばれることがあります。この現象を活用することで、運動後も脂肪燃焼を促進することが可能です。ご存知でしたか?トレーニングって意外と運動中以外の時間も重要だったりします。
EPOCのメカニズム
運動をすると、体はエネルギーを大量に消費し、筋肉や心肺機能をフル稼働させます。この結果として、運動後もしばらくは以下のような体の「回復作業」が必要になります。
- 酸素の補充
運動中に不足した酸素を体内に補給し、正常な状態に戻します。 - 乳酸の分解
高強度運動中に溜まった乳酸をエネルギーとして分解します。 - 体温の調整
運動で上がった体温を平常時に戻すためにエネルギーを消費します。 - ホルモンの調整
運動中に分泌されたアドレナリンやノルアドレナリンなどのストレスホルモンを通常の状態に戻します。 - 筋肉の修復
筋力トレーニングなどでダメージを受けた筋繊維を修復するために、エネルギーが必要です。
これらの回復作業によって、運動後も安静時より多くの酸素を消費し、エネルギー(カロリー)を燃焼します。
EPOCの効果を最大化する運動
EPOCは運動の強度と関係が深く、高強度の運動を行うほど効果が大きくなります。以下はEPOCを効果的に引き出せる運動の例です:
1. HIIT(高強度インターバルトレーニング)

- 短時間で心拍数を急上昇させるため、EPOCが最も大きくなる運動の一つです。
- 例:20秒の全力運動(スプリントやバーピー)+10秒の休憩を繰り返す。
2. 筋力トレーニング(ウェイトリフティングなど)

- 大筋群を使った運動は筋肉の修復に時間がかかり、その間もエネルギーを消費します。
- 例:スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなど。
3. サーキットトレーニング

- 有酸素運動と無酸素運動を交互に行うため、EPOCが長時間続きます。
- 例:ジャンピングジャック、プッシュアップ、腹筋運動を連続で行う。
4. 高強度の有酸素運動

- 高強度のランニングやサイクリングもEPOCを引き起こします。
- 例:30分間のテンポランニング(全力の70~85%程度のペース)。
EPOCの持続時間
- 一般的に、EPOCは運動後数時間から24時間程度続くと言われています。
- 特に高強度運動では、EPOCが運動後48時間以上続く場合もあります。
ただし、EPOCによるカロリー消費は運動そのものの消費カロリーと比べてそれほど大きくはありません。例えば、EPOCによる追加のカロリー消費は、運動中に消費したカロリーの6~15%程度が目安とされています。
EPOCを最大化するポイント
- 運動強度を高く保つ
- 最大心拍数の70~85%を目安にトレーニングを行う。
- 全身を使った運動を行う
- 脚、背中、胸など大きな筋肉を使う運動を選ぶ。
- インターバルトレーニングを取り入れる
- 全力運動+短時間休憩を繰り返すHIITが効果的。
- 適度な休息を取る
- 高強度運動は体に大きな負荷をかけるため、休息日を設ける。
注意点
- 運動強度を上げすぎると怪我や体調不良の原因になる可能性があるため、無理のない範囲で行いましょう。
- 食事や栄養の管理も重要です。特に運動後にタンパク質や炭水化物を適切に摂取することで、筋肉の修復とエネルギー回復を促進します。
EPOCは「運動後も脂肪を燃焼し続ける」効果を持つため、ダイエットや体型維持を効率的に行うための重要な要素です!更に合わせて、脂肪分解効果を高めるカルニチンも一緒に摂りましょう。
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