腸活シリーズ第2弾です。大腸に続いて、小腸のお話です。
食べ物は胃である程度分解されますが、栄養分として吸収するにはまだ不十分です。そこで小腸は、食べ物を胆汁や膵液、腸液によってさらに細かく分解し、栄養分を吸収しやすくする働きがあります。
食べ物の消化・吸収の約90%は小腸で行われるのですが、その時間は約3時間と短いことが特徴です。短時間で消化・吸収ができる理由は、小腸の形状にあります。
小腸の内側には絨毛(じゅうもう)と呼ばれるヒダがあり、絨毛はさらに小さな微絨毛に覆われています。絨毛と微絨毛があることによって小腸の表面積はテニスコート1面分ほどの大きさになり、栄養分を効率よく吸収できるようになっているのです。
そして小腸は大きく3つにステージ分けされております。
十二指腸(じゅうにしちょう)
胃で分解された食べ物が最初に入る部分です。肝臓からは胆汁が、膵臓からは膵液が流れてきて食べ物と混ざり合います。
空腸(くうちょう)
胆汁と膵液によって分解された栄養分を吸収します。
回腸(かいちょう)
空腸で吸収しきれなかった栄養分を吸収し、残りかすを大腸へ運びます。
前記事で記載した大腸と、小腸の違いは、
大腸→排泄
小腸→吸収
に分かれます。人間の体の臓器で重要と思われる器官は脳は心臓のイメージがつよくあります。しかし、カラダを作るうえで「食べる」とは必要な行為です。その食べたものを吸収して不必要なものを排泄するという当たり前の作業を当たり前に行ってくれる小腸と大腸はとても大切な役割を果たしてくれます。
ボディビルダーや力士の方が短命であるのは、現役の時に一般人以上に食事を摂らなくてはいけないからです。食事のストレスから内臓に負担をかけてしまうことが原因ともいわれております。消化器官は日々の食事内容や食べ方により健康への近道になります。
健康、という観点だけで話したら、食べすぎず、ゆっくり咀嚼して食べることです。