「結婚って、お金がかかるんでしょ?」
「二人で暮らしたら、生活費は減るのかな?」
そんな声をよく耳にします。
たしかに、結婚は“愛”だけではなく、“現実のお金”としっかり向き合うタイミングでもあります。
今日は、そんな「結婚のお金事情」を、少し優しい視点で整理してみましょう。

🌿 結婚の経済的メリット

1️⃣ 生活費の共有による節約
ひとり暮らしの家賃・光熱費・通信費。全部ひとりで払うと地味に大きいですよね。
でも、結婚して二人で暮らせば分担できる分、支出がグッと減ります。
たとえば、家賃10万円の部屋に1人で住むよりも、2人で暮らせば一人あたり5万円。
食費や電気代も、実際には1.5倍くらいで済むことが多いです。
「節約しよう!」というより、自然に節約になるのが結婚生活の強みです。
2️⃣ 税制上の優遇
日本の税制では、配偶者がいることで「配偶者控除」や「配偶者特別控除」が使えます。
共働きでも、所得差がある場合には税負担が軽くなることも。
たとえば、夫婦のどちらかが専業主婦(主夫)の場合、扶養控除で年末調整の負担が軽くなるケースもあります。
実際、年収差が大きい夫婦ほどこの恩恵を受けやすい仕組みになっています。
3️⃣ 社会保障の安心感
片方が専業主婦(主夫)になった場合、もう一方の社会保険に「扶養」として入れるため、年金や健康保険料を節約できます。
また、万が一のときには「遺族年金」「医療費控除」「相続控除」など、社会保障面でも支え合える制度があります。
つまり、ふたりでいること自体が社会的なセーフティネットになるんです。
4️⃣ 資産形成・ローン審査での強み
世帯収入が増えると、住宅ローンの審査も通りやすくなります。
また、二人で貯めていけば「将来の家」「子育て」「老後資金」などの目標も現実的に立てられます。
“共働き夫婦で、月3万円ずつ積み立て”
→ 10年後には約720万円の貯蓄に。
長期的に見ると、結婚は資産形成のスタート地点でもあります。
🌧 結婚の経済的デメリット

1️⃣ 自由なお金が減る
共通の財布になると、自分のお小遣い感覚が変わります。
「ちょっとした衝動買い」「趣味への出費」が気になり出すかもしれません。
ただ、それは“我慢”ではなく、共有のバランスを取る練習期間でもあります。
2️⃣ 税制・扶養上の“損”パターンも
共働きで高収入の場合、配偶者控除が使えず、税制メリットが少ないケースもあります。
また、手取りベースで見ると「思ったほど増えない」という感覚を持つ夫婦も少なくありません。
3️⃣ 家計責任の重み
どちらかが病気や失業をした場合、もう一方が支えることになります。
これは負担でもありますが、「二人で支え合う」ことが結婚の本質でもありますね。
4️⃣ 離婚時の経済リスク
万が一の話ですが、結婚は法律的な契約でもあります。
財産分与・慰謝料・養育費など、別れるときにもお金が関わります。
これは、結婚生活を“真剣に考えるきっかけ”として覚えておくとよいでしょう。
💰 結婚までにかかる費用(日本の平均)
| 項目 | 内容 | 平均費用(目安) |
|---|---|---|
| 婚約指輪 | 結婚の約束の象徴 | 約35〜40万円 |
| 結納・顔合わせ | 両家の挨拶・儀式 | 約5〜20万円 |
| 結婚式・披露宴 | 招待客60〜80人規模 | 約300〜400万円 |
| 新婚旅行 | 国内〜海外(1週間前後) | 約30〜60万円 |
| 新居準備費 | 敷金・礼金・家具・家電など | 約50〜100万円 |
| その他 | 衣装・写真など | 約20〜50万円 |
📊 合計:およそ500〜700万円前後
最近では「フォト婚」「少人数婚」も増えており、100〜200万円台で抑える夫婦も多いです。
💍 あなたは“家計相性◎カップル”?
結婚前に知っておきたい「お金の相性診断」
結婚って、恋愛とはまた違う「現実のパートナーシップ」。
その中でも、特に重要なのが「お金の価値観のすり合わせ」です。
恋愛の時は気にならなかったちょっとした金銭感覚の違いが、
結婚生活では思った以上に大きなすれ違いを生むこともあります。
でも、心配はいりません。
これから紹介する【簡単チェックリスト】で、あなたとパートナーの「家計相性度」を楽しく確認してみましょう。
🧾 結婚前お金の相性チェックリスト
次の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。
素直に、そしてちょっと笑いながらチェックするのがコツです😊
| 質問 | はい / いいえ |
|---|---|
| 1️⃣ 家計簿アプリやお財布を共有してもストレスがなさそう | |
| 2️⃣ 旅行の計画を立てるとき、自然に「予算」の話ができる | |
| 3️⃣ プレゼントより「将来の貯金」にワクワクできる | |
| 4️⃣ コンビニでの無駄遣いを指摘されても笑って流せる | |
| 5️⃣ 「もし働けなくなったら…」という話を避けずにできる | |
| 6️⃣ 外食より「家で一緒にごはん」が多いほうが嬉しい | |
| 7️⃣ お互いの給与明細を見せても平気(または見せたい) | |
| 8️⃣ 借金やローンについて正直に話し合える | |
| 9️⃣ 結婚式や新婚旅行の費用は“無理のない範囲”がいいと思う | |
| 🔟 将来の「夢」と「お金の話」を同じテンションで語れる |
💬 結果をチェック!
🌿 「はい」が 8〜10個
✨お金の相性はバッチリ!
現実的でありながら、相手を尊重できるバランスの良い関係です。
結婚後も「貯める」「使う」「楽しむ」が自然に両立できそうです。
🌤 「はい」が 5〜7個
💡いい感じの“発展途上カップル”!
価値観の違いを認めながら、お互いに歩み寄れば安定した家庭を築けます。
結婚前に「お金の優先順位」を一度話してみましょう。
🌧 「はい」が 0〜4個
⚠️ちょっと要注意かも。
どちらかが「節約派」、もう一方が「浪費派」だと、後々のすれ違いの火種に。
とはいえ、話し合いを避けずに向き合えば、きっと歩み寄れます。
「お金の話は愛の話」と思って、少しずつオープンにしていくのがコツです。
💞 お金の話=信頼の話
「お金の話をするなんて、なんだか味気ない」と感じる人もいるかもしれません。
でも実は、お金の話ができる関係こそ、信頼がある証拠なんです。
結婚は、人生の長い旅。
お互いの価値観を知り、尊重し合えることが、何よりの“経済的安定”につながります。
✨まとめ
結婚は“経済的契約”ではなく、“信頼と共感のパートナーシップ”。
価値観の違いを「ズレ」と見るか、「個性」と見るかで未来は変わります。
家計の相性チェックは、未来の会話のきっかけにしてOK。


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