世界経済に影響を与えるのは、やはりアメリカでしょう。そのアメリカの経済をコントロールしている中央銀行にあたるのが、FRB(連邦準備制度理事会)です。基本的には別の記事でも記載した日本銀行と同じような役割を果たしています。
FRBの目標
米国の雇用の最大化、物価の安定化、適切な長期金利水準の維持を実現し、その結果として米国経済を活性化することを目標としています。
FRBの動向は世界中で注目されています。それは、米国経済が世界経済の中心的存在であり、その米国経済を大きく動かすのがFRBであるからです。FRBが実施する金融政策はもちろん、アメリカの金融政策を決定するFRBの会合であるFOMC(Federal Open Market Committee(米連邦公開市場委員会))で話し合われた内容やFRB議長の発言は、世界経済を動かすことがあるほど、大きな力を持っています。
FRSの中にあるFRBの位置づけ
全てを紐解くと、混乱してしまうので、図を用いて説明させてください。
まずFRS(米連邦準備制度)という大きな枠組みがあります。その中にFRBは存在します。下記、5つの組織の1つですね。
FRBの組織図
議長1名
理事(副議長含む)7名
合計8名で構成されています。FRBは銀行ではないので、実際は各地の連邦準備銀行が中央銀行の業務ををます。そこで米国の金融政策が実施されます。
FRBが12の連邦準備銀行に金融政策を支持する形ですね。
過去の金融政策
<2008年9月 リーマンショック>
2008年11月 QE1(量的緩和)開始(米国では初)
2008年12月 ゼロ金利政策の実施
2010年11月 QE2開始
2012年9月 QE3開始
<2013年5月 バーナンキショック>
2014年10月 量的緩和政策終了
<2015年8月 チャイナショック>
2015年12月 ゼロ金利政策終了→政策金利引き上げ
<2020年3月 コロナショック>
2020年3月 QE4
ご覧のとおり、米国連銀の総資産が右肩上がりになっております。こうやって国の経済を活性化していくのですね。
終わりに
最近は新NISA制度で資産運用する方増えたと思います。日本の経済ニュースも大事ですがFRBの金融政策も併せて確認していきましょう。なんだかんだ言っても、アメリカが一番、ですからね。以上となります。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。