先週末はトランプ大統領の関税発表で相場が激しく動きましたね。おそらく大半の方が資産減少したのではないかなと思います。ほとんどの株式が下落しましたからね…。しかし、今回の相場で上昇した会社もあります。
東証プライム市場に上場している個別株式について、2025年4月4日(金)の騰落率ランキングをお伝えします。
- 〈東証プライム市場〉個別銘柄の値上がりトップ3
- 1位:グッドコムアセット〈3475〉……前日比+150円(+19.16%)/終値933円
- 2位:キューピー〈2809〉……終値:前日比+187.5円(+6.60%)/終値3,027円
- 3位:ライフドリンクカンパニー〈2585〉……前日比+98円(+6.48%)/終値1,611円
- 〈東証プライム市場〉個別銘柄の値下がりワースト3
- 1位:新光電気工業〈6967〉……前日比-1,500円(-16.68%)/終値7,494円
- 2位:霞ヶ関キャピタル〈3498〉……前日比-1,620円(-12.88%)/終値10,960円
- 3位:オプテックスグループ〈6914〉……前日比-214円(-12.80%)/終値1,458円
〈東証プライム市場〉個別銘柄の値上がりトップ3

1位:グッドコムアセット〈3475〉……前日比+150円(+19.16%)/終値933円
【会社概要】
グッドコムアセット〈3475〉は、東京都に本社を構える日本の不動産会社で、主に投資用マンションの開発・販売を手がけています。特に、都市部を中心に「GENOVIA(ジェノヴィア)」シリーズのマンションブランドを展開しており、デザイン性と利便性を重視した物件づくりに定評があります。
同社のビジネスモデルは、自社で開発した物件を個人投資家などに販売する形で、収益の多くをこのマンション販売によって得ています。また、販売後の物件管理や賃貸運営なども行っており、購入後のサポート体制にも力を入れています。特に若い世代や共働き層をターゲットに、資産形成としての不動産投資の提案を積極的に進めています。
2016年に東証マザーズ(現:グロース市場)に上場し、その後も着実に業績を伸ばしてきました。最近では、環境配慮型のマンション開発やDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れた業務効率化など、持続可能性やイノベーションにも注力しています。
なお、同社は配当性向の高さや、安定した収益基盤も評価されており、投資家からの注目も高い企業の一つです。
出典:グッドコムアセット公式サイト、東証企業情報
【売買材料】
4月3日(木)取引時間終了後、同日付で福岡証券取引所本則市場に重複上場したことを記念して、記念株主優待を実施すると発表しました。これが好感されてストップ高まで買われた。25年5月末日および10月末日時点で500株以上を保有する株主を対象に、保有株数500~999株の株主に2万円分(年4万円分)の株主優待デジタルギフト、1,000株以上を保有する株主に5万円分「前期年10万円分)の株主優待ギフトをそれぞれ贈呈するとのことです。
2位:キューピー〈2809〉……終値:前日比+187.5円(+6.60%)/終値3,027円
【会社概要】

キユーピー〈2809〉は、マヨネーズやドレッシングを中心とした調味料で知られる日本の大手食品メーカーです。1925年に日本で初めてマヨネーズを製造・販売したことで知られ、以来、「キユーピーマヨネーズ」は国民的ブランドとして長年にわたり親しまれています。
本社は東京都渋谷区にあり、「愛は食卓にある」のキャッチフレーズのもと、安全・安心でおいしい食品づくりに注力しています。主力の調味料のほかにも、サラダ、パスタソース、ベビーフード、介護食、業務用食品など、幅広い商品を展開。最近では健康志向や高齢化社会を背景に、機能性食品やたんぱく質強化商品などの開発にも力を入れています。
また、国内市場だけでなく、アジアを中心に海外展開も強化中です。中国や東南アジアなどでの生産・販売拠点を拡充し、日本の品質を活かした商品展開を進めています。
研究開発にも積極的で、独自の「食の未来研究」を通じて、社会課題の解決と企業の成長を両立する姿勢が特徴です。さらに、サステナビリティ活動や食育の推進など、社会貢献にも力を入れている企業です。
出典:キユーピー株式会社公式サイト、東証企業情報
【売買材料】
4月3日(木)取引時間終了後、24年12月~25年2月期連結決算を発表しました。最終利益が前年同期比2.1倍となるなど増収増益となったことが好感された模様です。
3位:ライフドリンクカンパニー〈2585〉……前日比+98円(+6.48%)/終値1,611円
【会社概要】
ライフドリンク カンパニー〈2585〉は、大阪府大阪市に本社を置く飲料メーカーで、主に清涼飲料水やミネラルウォーター、炭酸水、お茶、コーヒーなどの製造・販売を行っています。低価格帯の商品を中心に展開しており、特にプライベートブランド(PB)商品の製造受託(OEM)に強みを持つ企業です。
同社はもともと「日本飲料株式会社」として設立され、2021年に社名を「ライフドリンク カンパニー」に変更しました。飲料業界において、低コスト・高効率の製造体制を構築していることが大きな特徴で、全国に複数の自社工場を持ち、安定した供給能力を誇ります。
主な取引先は、大手スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどで、消費者にとって手に取りやすい価格の商品を提供することで、着実にシェアを拡大しています。また、物流や資材調達の効率化、設備投資の最適化を通じて、収益性の高いビジネスモデルを確立しています。
2022年には東証グロース市場に上場し、今後はさらなるブランド力の向上と海外市場への進出も視野に入れています。環境対応として、ペットボトルのリサイクルや省エネ設備の導入など、サステナビリティにも配慮した経営を進めています。
出典:ライフドリンク カンパニー公式サイト、東証企業情報
【売買材料】
当日は特段個別の売買材料見当たらず。相互関税の影響が小さい内需株として買いを集めた模様です。
〈東証プライム市場〉個別銘柄の値下がりワースト3

1位:新光電気工業〈6967〉……前日比-1,500円(-16.68%)/終値7,494円
【会社概要】
新光電気工業〈6967〉は、長野県長野市に本社を構える日本の電子部品メーカーで、半導体パッケージやプリント配線板(PKG基板)などの開発・製造を主力事業としています。特に、半導体の高性能化・小型化に不可欠な「フリップチップパッケージ」や「システムインパッケージ(SiP)」などの高度な技術力で、国内外の半導体メーカーから高い評価を受けています。
同社は1951年に設立され、長年にわたり東芝との関係が深く、現在も東芝グループの一員として技術協力や製品供給を行っています。パソコン、スマートフォン、自動車、サーバーなど幅広い分野で使われる半導体を支える中核部品を提供しており、グローバルに事業を展開しています。
近年では、AIやIoTの普及、5G通信の拡大、自動車の電動化といった新たな技術トレンドへの対応を強化。製造設備への積極的な投資や、長野県内外での工場拡張によって、生産能力の拡大と技術革新を進めています。
また、環境への配慮やサステナビリティ経営にも取り組んでおり、再生可能エネルギーの活用や廃棄物削減など、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢も明確です。
出典:新光電気工業株式会社公式サイト、東証企業情報
【売買材料】
前日の東証プライム市場値上がり率1位。当日は特段個別の売買材料見当たらず。TOB成立後、すでに流動性が乏しい状況で海外勢による空売り(ショート)の買い戻しが指摘されていました。
2位:霞ヶ関キャピタル〈3498〉……前日比-1,620円(-12.88%)/終値10,960円
【会社概要】
霞ヶ関キャピタル〈3498〉は、東京都千代田区に本社を構える不動産・インフラ開発会社で、物流施設やホテル、太陽光発電施設、高齢者向け住宅など、幅広い不動産アセットを対象にした開発および投資事業を展開しています。2011年に設立され、比較的新しい企業ながら、社会課題の解決を重視した事業戦略により急成長を遂げています。
同社の強みは、不動産の企画・開発・運営・ファンド組成までを一貫して手がけるビジネスモデルにあります。特に、不動産を「資産」として投資家に提供するアセットマネジメント事業が中核であり、国内外の機関投資家向けに高収益性の不動産ファンドを組成しています。
代表的なプロジェクトには、地方創生型のホテル開発や、災害対応型の物流施設など、社会的ニーズに応える不動産開発が多数含まれます。また、再生可能エネルギー事業にも力を入れており、太陽光発電や風力発電を活用したインフラ資産の開発にも注力しています。
2023年には東証プライム市場に市場変更し、企業としての信頼性と成長力をさらに強化しています。今後は海外市場への展開や、環境・社会・ガバナンス(ESG)に配慮した投資商品の拡充など、新たな成長ステージへと進もうとしています。
出典:霞ヶ関キャピタル株式会社公式サイト、東証企業情報
【売買材料】
4月3日(木)取引時間終了後、25年8月期第2四半期累計の連結決算を発表されました。大幅な増収増益となったものの、織込み済みとの見方です。株価が高値水準にあるなか、材料出尽くしから利益確定の売りが膨らんだ模様です。
3位:オプテックスグループ〈6914〉……前日比-214円(-12.80%)/終値1,458円
【会社概要】
オプテックスグループ〈6914〉は、滋賀県大津市に本社を置く、日本を代表するセンシング技術の専門メーカーです。赤外線センサーやレーザーセンサーなど、光技術を活用した検知・計測機器の開発・製造・販売を行っており、防犯、産業機器、交通インフラ、環境制御など幅広い分野に製品を提供しています。
1979年に設立され、当初は自動ドア用センサーの開発からスタート。その後、技術の応用範囲を広げ、現在ではグローバルに事業を展開する企業グループに成長しています。主な事業分野は以下のとおりです:
- セキュリティ分野:屋外侵入検知用センサーや監視システムで、防犯対策に高い評価を受けています。世界中の空港、重要施設、住宅などに導入実績があります。
- ファクトリーオートメーション分野:生産ラインの自動化・効率化に貢献するセンサーや制御機器を製造。製造業のIoT化・スマートファクトリー化にも対応。
- 交通インフラ・環境分野:駐車場の満空管理、信号制御、河川監視などの用途でも活用され、社会インフラの安全・利便性向上に寄与。
オプテックスグループは、国内外に多数のグループ企業を持ち、売上の約7割を海外市場で上げているグローバル企業です。また、近年ではAIやクラウド技術と連携した「スマートセンシング」分野の開発にも注力し、新たなソリューションを創出しています。
環境・社会・ガバナンス(ESG)にも積極的に取り組み、省エネ型製品の開発や働きやすい職場環境の整備にも力を入れています。
出典:オプテックスグループ株式会社公式サイト、東証企業情報
【売買材料】
当日は特段個別の売買材料見当たらず。相互関税による影響との見方です。

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