💼 ROE・ROAとは?投資初心者でもわかる企業分析の基本指標
株式投資を始めたばかりの方でも、企業の「稼ぐ力」を知ることは重要です。ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)は、企業の収益性を数字で確認できる代表的な指標です。
🔹 ROE(自己資本利益率)とは?
ROEは、株主から預かったお金(自己資本)を使って、どれだけ利益を上げたかを示します。
計算式:
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
- ROEが高い=少ない資本で効率よく利益を出している
- ROEが低い=資本効率が悪い、もしくは利益が少ない
🔹 ROA(総資産利益率)とは?
ROAは、企業が持っている資産全体に対して、どれだけ利益を上げたかを示す指標です。
計算式:
ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
- ROAが高い=資産を効率的に活用して利益を生んでいる
- ROAが低い=資産の運用効率が悪い可能性
💡 ROE・ROAの目安(投資初心者向け)
指標 | 普通 | 優良 | 要注意 |
---|---|---|---|
ROE | 5〜10% | 10〜15% | 15%以上は借入依存や一時利益に注意 |
ROA | 5%前後 | 7〜10% | 業界平均以下は資産効率に課題 |
📊 業界別平均ROE・ROA
投資判断には、業界平均との比較が重要です。
業界 | ROE(%) | ROA(%) |
---|---|---|
情報通信業 | 13.7 | 6.4 |
製造業 | 10.7 | 5.0 |
小売業 | 8.5 | 3.3 |
電気・ガス業 | 2.5 | 0.44 |
建設業 | 11.6 | 3.5 |
📌 投資初心者がチェックすべきポイント
- ROEとROAをセットで確認する:ROEだけ高い場合は借入依存の可能性
- 業界平均と比較する:同業他社より高ければ優良企業の可能性大
- 過去の推移を確認する:1年だけ高くても安定性が大事
💡まとめ:
投資初心者はまずROE10%以上、ROA5%以上を目安に企業をチェック。業界平均との比較や過去数年の推移も確認すると、より安全な投資判断につながります。
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