― 将来につながる、ちょっと賢いお金の育て方 ―
お正月。
親戚から「はい、お年玉だよ」と渡されたポチ袋を、うれしそうに開ける子どもの姿。
この光景は、何年経っても変わらない日本のお正月ですね。
でも、ふとこんなことを考えたことはありませんか?
「このお年玉、全部使わせてしまっていいのかな?」
「少しでも、将来のためになる使い方ができないかな?」
実は、お年玉は金額以上に“使い方”が大切です。
小学生のうちからお金との付き合い方を学ぶことで、20歳のときに大きな差が生まれます。
今回は、
小学校低学年・中学年・高学年の3つの段階に分けて、
「使う・貯金・資産運用・そのほかの工夫」をバランスよく紹介します。
難しい話はありません。
親子で「へぇ〜」と話しながら読める内容です。
小学校低学年(1〜2年生)
テーマは「お金に慣れる・楽しむ」

この時期の子どもにとって、
お金はまだ“数字”よりも“ワクワク”の存在。
まずは「使う経験」も、とても大切です。
たとえば――
お気に入りのおもちゃを買ったり、図鑑や絵本を選んだり。
自分で選んで買ったものは、不思議と大切にしますよね。
一方で、全部使ってしまうのではなく、
- 貯金箱に入れてみる
- 親と一緒に銀行に預けてみる
- 「使う・貯める・増やす」の3つに分けてみる
こんな小さな工夫だけでも、
「お金には役割がある」という感覚が自然と身についていきます。
この時期は、
増やすことより“知ること”が一番の目的。
「パパやママは、こうやってお金を使ってるんだよ」
そんな会話ができれば、それだけで十分です。
小学校中学年(3〜4年生)
少しずつ「貯める・増やす」を知る

3〜4年生になると、
「これ欲しいな」「でも今は我慢しようかな」と
考えられるようになってきます。
ここでおすすめなのが、目標を決めた貯金。
「ゲームを買うために〇円貯める」
「誕生日までにここまで貯める」
こうした経験は、お金だけでなく
計画を立てる力そのものを育ててくれます。
また、親名義で少額の投資信託を始めてみるのも一案です。
もちろん、子ども自身が売買する必要はありません。
「増えたり、減ったりすることがあるんだね」
それを知るだけで、将来お金に振り回されにくくなります。
お小遣い帳をつけたり、
フリマアプリで「物が売れる体験」をしてみたりするのもおすすめ。
この時期は、
お金は“動くもの”だと知ることが大切です。
小学校高学年(5〜6年生)
将来を見すえた「育てるお金」

高学年になると、
少し先の未来を想像できるようになります。
中学生、高校生、そして20歳。
「そのとき自分は何をしているかな?」
そんな話をしながら、お年玉の使い道を考えてみましょう。
この時期にぜひ取り入れたいのが、
- 使う金額を最初に決める
- 残りは貯金や長期運用に回す
- 英語やプログラミングなど自己投資に使う
といった考え方です。
特に、長期の資産運用は大きな武器になります。
小学生から20歳まで、10年以上の時間があるからです。
また、ほんの少額でも寄付をしてみると、
「お金は自分だけのものじゃない」
という大切な気づきも得られます。
この頃には、
「お金で未来を選ぶ」感覚を、少しずつ育てていきたいですね。
下記、具体的にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
① 小学校低学年(1〜2年生向け)
👉 テーマ:「お金に慣れる・楽しみながら学ぶ」
① おもちゃ・本を買う
- メリット:満足感が高く、お金の価値を実感できる
- デメリット:使ったらなくなる
② 好きな文房具を買う
- メリット:勉強のやる気アップ
- デメリット:資産にはならない
③ 貯金箱に入れる
- メリット:貯める習慣が身につく
- デメリット:増えない
④ 銀行口座に預ける(親と一緒に)
- メリット:安心・管理しやすい
- デメリット:利息はほぼゼロ
⑤ 3つの箱に分ける(使う・貯める・増やす)
- メリット:お金の役割を学べる
- デメリット:最初は少し面倒
⑥ 親の投資を「見学」する
- メリット:投資を怖がらなくなる
- デメリット:自分では運用できない
⑦ 図鑑・学習本への投資
- メリット:知識が一生の財産になる
- デメリット:すぐ効果が見えない
⑧ 習い事の体験費用に使う
- メリット:才能発見につながる
- デメリット:合わない場合もある
⑨ 家族で「お金会議」をする
- メリット:金融教育になる
- デメリット:継続が必要
⑩ 半分だけ使って半分残す
- メリット:バランス感覚が育つ
- デメリット:欲しいものを我慢する必要あり
② 小学校中学年(3〜4年生向け)
👉 テーマ:「貯める+増やすを少し意識」
① 欲しいもののために計画貯金
- メリット:目標設定力が育つ
- デメリット:我慢が必要
② 銀行預金で管理
- メリット:お金の出入りが見える
- デメリット:増えない
③ 親名義で投資信託を少額運用
- メリット:長期運用の力を実感
- デメリット:値下がりすることもある
④ 株価ニュースを一緒に見る
- メリット:経済に興味が出る
- デメリット:理解に時間がかかる
⑤ 図書館+本購入の併用
- メリット:知識コスパが良い
- デメリット:派手さはない
⑥ 自由研究にお金を使う
- メリット:学びが深まる
- デメリット:形に残らない場合も
⑦ お小遣い帳をつける
- メリット:管理能力が育つ
- デメリット:続かないことも
⑧ フリマアプリを親と体験
- メリット:お金の流れを理解
- デメリット:親のサポート必須
⑨ 半分投資・半分貯金
- メリット:リスク分散を学べる
- デメリット:増える実感が遅い
⑩ 将来やりたいことリスト作成
- メリット:お金の目的が明確になる
- デメリット:すぐ実行できない
③ 小学校高学年(5〜6年生向け)
👉 テーマ:「長期資産運用の土台づくり」
① 使う金額を先に決める
- メリット:計画性が身につく
- デメリット:自由度が下がる
② 定期預金にする
- メリット:使い込み防止
- デメリット:途中で引き出しにくい
③ 親と一緒にインデックス投資
- メリット:20歳までの複利効果が大
- デメリット:短期では増減する
④ 日本株・米国株を調べる
- メリット:世界を見る力がつく
- デメリット:情報が難しい
⑤ 仮想のお金で投資ゲーム
- メリット:失敗しても安全
- デメリット:本物とは感覚が違う
⑥ 自己投資(英語・プログラミング)
- メリット:将来の収入アップにつながる
- デメリット:成果が出るまで時間がかかる
⑦ お年玉を毎年記録する
- メリット:成長を実感できる
- デメリット:管理が面倒
⑧ 寄付を少ししてみる
- メリット:お金の社会的役割を学べる
- デメリット:直接のリターンはない
⑨ 中学生以降の資金として温存
- メリット:大きな出費に対応できる
- デメリット:今は使えない
⑩ 「お金で将来を選ぶ」感覚を学ぶ
- メリット:大人になって役立つ
- デメリット:親の説明が必要
まとめ(いちばん大切な考え方)
正解はないし、ご家庭によって教育方針があるかと思います。
小学生で大金を手にするタイミングはお年玉が一番かと思います。ご両親が貯金に回すのもよいかと思いますが、せっかくなので、一部お子様に任せてみてはいかがでしょう。
お金のことを考える良い機会になればと思います。


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