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塩分は敵❓味方❓長寿に大切な血中塩分濃度について

健康

健康に気を使っている方、減塩を意識されていませんか?おそらく塩分を多く摂取するのは体に良くないということは知られてきていると思いますが、塩分が足りない方が死亡リスクが上がることは意外に知られていないと思います。

すべてに言えることですが、極端はどっちにしても良くないことではあります。こちらのグラフをご覧ください。

グラフを見ていただくと4~4.5g/日くらいの塩分摂取量が最も、死亡率高いという結果が分かります。世間で言われている、1日10g以上は塩分過多と言われている数字より、2g/日以下の方が死亡リスクが高くなっております。

塩分を控えすぎる方がよくない結果がでております。これは10万人規模の調査を参考にしたものです。

塩分摂取量で体に現れる症状について

「塩分過多のケース」

これは皆さんご存知、高血圧のリスクがあがります。高血圧とは死亡リスクの上位に挙がってくるものになります。詳しくは過去の記事に載せております。

私たちの体には、血液中の塩分濃度を一定に保つ働きがあるので、塩辛いものを食べるとのどが渇き、水分をとって、血液中の塩分濃度を薄めようとします。その結果、水によって増えた血液を押し出すために血圧が上がる。というわけで、塩分は血圧を上げるワルモノにされてしまっているのです。

厚労省は、塩分の一日当たりの目標量を、成人男性の場合7.5g未満、成人女性6.5g未満と設定しています(「日本人の食事摂取基準2020年版」)。しかも、高血圧の人や慢性腎臓病の人は、重症化を防ぐために、男女ともに一日当たりの目標量6.0g未満とするべきとしています。

私たちの体には、血液中の塩分濃度を一定に保つ働きがあるので、塩辛いものを食べるとのどが渇き、水分をとって、血液中の塩分濃度を薄めようとします。その結果、水によって増えた血液を押し出すために血圧が上がる。というわけで、塩分は血圧を上げるワルモノにされてしまっているのです。

厚労省は、塩分の一日当たりの目標量を、成人男性の場合7.5g未満、成人女性6.5g未満と設定しています(「日本人の食事摂取基準2020年版」)。しかも、高血圧の人や慢性腎臓病の人は、重症化を防ぐために、男女ともに一日当たりの目標量6.0g未満とするべきとしています。

「塩分過少のケース」

低ナトリウム血症になります。あまり聞きなれない単語ですね。

低ナトリウム血症は、だるさ、嘔吐、食欲不振のほか、重症になると筋肉のけいれんや意識障害を起こし、早急な対応が必要になり、決してあなどることはできません。

塩分というのは体にとって不可欠なもの。体液と電解質のバランスを調節し、血圧を健康な状態に保ち、筋肉や神経細胞の信号を伝達するなど非常に重要な働きをしています。私たちは塩分がないと生きていけません。そのため、腎臓には尿中のナトリウムをもう一度体内に戻し、ナトリウムを排泄しないようにするしくみがあります。これをナトリウム貯留能と言います。

60歳を超えたら、過度に塩分を控えることは避けるべき理由

ナトリウム貯留能=低下

これは加齢とともに下がってる能力です。

高齢になれば、ほとんどの人が濃い味つけを好むようになります。その理由は、老化によって味覚が鈍くなるということのほかに、体の適応現象であると考えられます。腎臓のナトリウム貯留能の低下によって、ナトリウムが不足しやすくなっており、脳が濃い味を求めさせると考えられます。

さらに、動脈硬化が進んでいるから、濃い味を求めているということもあります。動脈硬化が進んだ血管で、酸素やブドウ糖を体中に届けるためには、血圧を高めにして血流を維持する必要があるからです。塩辛いものを体が欲し、血圧を上げているとも考えられます。そうしたなかで、無理な減塩をすることは、体の声に反し、正常な機能を保てなくなる可能性を高めていることにもなるのです。

尿から排出されたナトリウムと死亡率との関係を解析したカナダのマックマスター大学の17ヵ国10万人に及ぶ研究では、尿中のナトリウムが一日4~6gの人の死亡率が最も低いことがわかりました。これは、食塩に換算すると一日10~15gに相当します。食塩は多すぎる害よりも、少なすぎるほうが体に悪く、食塩摂取量が10gより低くなればなるほど急カーブで死亡率が上がります。

以上があまり知られていない塩分の少ないことへの弊害です。まあ、結局極端な食生活をしないようにすることです。

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