サラリーマンでも資産は増やせる
〜FPが解説する「iDeCo」と老後資産のリアル〜
日本の会社員の多くが、同じ不安を抱えています。
- 老後資金は足りるのか
- 年金は本当にもらえるのか
- 投資は怖いけど、貯金だけで大丈夫なのか
ニュースでは「老後2000万円問題」が話題になり、SNSでは「資産形成」「FIRE」という言葉が飛び交っています。
しかし実際のところ、多くのサラリーマンはこう感じています。
「何から始めればいいのかわからない」
そんな人にまず知ってほしい制度があります。
それが
iDeCo(個人型確定拠出年金)
です。
税制優遇が非常に大きく、会社員の資産形成では「最強クラス」と言われる制度です。
ただし、FPとして多くの相談を受けてきた中で感じることがあります。
それは
「制度を知っている人と知らない人の差が大きすぎる」
ということです。
この記事では
- iDeCoの制度
- サラリーマンにとってのメリット
- 実際にあった失敗例
- 成功する人の使い方
をストーリー形式も交えながら解説します。
資産形成を始めたい会社員の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
日本のサラリーマンが資産を作りにくい理由
まず大前提として、日本のサラリーマンは資産を増やしにくい環境にあります。
理由は大きく3つあります。
①給与が大きく上がりにくい
日本は年功序列が残っている企業も多く、急激な収入アップは難しいです。
つまり
「働いて収入を増やす」だけでは限界がある
ということです。
②税金が高い
年収500万円の会社員の場合、実際の手取りはおよそ400万円程度。
所得税・住民税・社会保険料などを差し引かれると
約20%以上が税金関連
になります。
③貯金だけでは増えない
銀行預金の金利は現在ほぼゼロ。
仮に100万円を預けても
年間利息は数十円程度です。
つまり
貯金=お金を守る手段
であり
お金を増やす手段ではない
のです。
そこで注目されている制度「iDeCo」
ここで登場するのが
iDeCo(個人型確定拠出年金)
です。
簡単に言うと
自分で作る年金制度
です。
毎月一定額を積み立てて
- 投資信託
- 定期預金
などで運用し、老後資金を作ります。
ただし、普通の投資と決定的に違う点があります。
それは
税金の優遇がとても大きい
という点です。
iDeCoの3つの税制メリット
iDeCoが「最強の節税制度」と言われる理由は、税制メリットにあります。
①掛金が全額所得控除
これは非常に大きなメリットです。
例えば
月2万円積み立てた場合
年間
24万円
になります。
この24万円が
そのまま所得控除
になります。
年収500万円の会社員なら
節税額は
年間約4〜5万円。
30年間続けると
150万円以上の節税
になることもあります。
②運用益が非課税
通常の投資では
利益に
約20%の税金
がかかります。
しかしiDeCoは
運用益が非課税
です。
長期投資ではこの差は非常に大きくなります。
③受取時も税制優遇
受取方法は
- 一時金
- 年金
の2種類。
一時金なら
退職所得控除
年金なら
公的年金控除
が適用されます。
つまり
積立・運用・受取すべてで税制優遇
があるのです。
iDeCoを始める会社員が増えている理由
最近は
NISA
の拡充もあり、日本でも資産形成ブームが起きています。
その中でiDeCoは
節税メリットが最も大きい制度
として注目されています。
特に
30代〜40代の会社員
に人気です。
理由はシンプルです。
税金が減るからです。
しかしiDeCoには落とし穴もある
ここからが重要です。
FPとして相談を受けていると
「制度は良いのに、使い方を間違えている」
人が多いのです。
ここからは実際の相談事例をもとにした
リアルな失敗例
を紹介します。
失敗例①「節税になるならMAXで」
30代会社員のAさん。
年収600万円。
資産形成を始めようと考え、iDeCoをスタートしました。
ネットで調べると
「節税効果がすごい」
という記事ばかり。
そこで彼はこう考えました。
節税になるなら掛金は多い方がいい
そして
月23,000円(上限)
で積立開始。
順調に続いていました。
しかし3年後、人生の転機が訪れます。
マイホーム購入
です。
頭金、家具、引越し費用…
思った以上にお金が必要になりました。
そこでAさんは思います。
iDeCoのお金を使えないかな?
しかしここで初めて知ります。
iDeCoは60歳まで引き出せない。
結果
- 貯金が減る
- ローンが増える
- 家計が圧迫される
節税はできていましたが
資金の自由度を失っていた
のです。
失敗例②「投資が怖いから定期預金」
40代女性会社員のBさん。
老後資金が不安になり、iDeCoを始めました。
しかし彼女には不安がありました。
投資は怖い
そこで選んだのは
元本保証の定期預金
でした。
20年後。
積立総額
約480万円。
運用残高を見ると…
ほぼ480万円。
増えていません。
理由は
金利がほぼゼロだからです。
さらにiDeCoには
- 口座管理手数料
もあります。
つまり実質的には
ほぼ増えていない
状態でした。
失敗例③ 転職後に放置
30代IT会社員のCさん。
iDeCoを始めて数年後、転職しました。
忙しくて手続きを忘れていました。
数年後、口座を確認すると
積立が止まっている。
理由は
転職によって
- 年金制度
- 掛金上限
が変わっていたためです。
口座は
運用指図者
という状態。
つまり
積立なし
です。
数年間、老後資金の積立が止まっていました。
成功するサラリーマンのiDeCoの使い方
では、うまく資産を増やしている人はどうしているのでしょうか。
共通点は3つあります。
①余裕資金で積立
生活費を圧迫しない金額にすること。
資産形成の優先順位は
1 生活防衛資金
2 NISA
3 iDeCo
と言われることもあります。
②低コスト投資信託を選ぶ
長期投資では
手数料の差が大きく影響
します。
そのため多くの人が
インデックスファンド
を選んでいます。
③長期投資を徹底
資産形成は
時間が最大の武器
です。
20年、30年と積み立てることで
複利効果が働きます。
サラリーマンの資産形成の王道
FPとして多くの人に伝えているのは
この組み合わせです。
NISA + iDeCo
です。
役割は違います。
NISA
→自由に引き出せる
iDeCo
→節税が強い
この2つを使うことで
資産形成はかなり効率的になります。
最後に:サラリーマンでも資産は作れる
資産形成というと
- 投資家
- 起業家
- 高収入
のイメージがあります。
しかし実際は違います。
FPとして見てきた中で
資産を増やしている人の多くは
普通の会社員
です。
共通点はただ一つ。
早く始めたこと
です。
資産形成は
才能ではなく
習慣
です。
毎月少しずつ積み立てる。
それだけで10年後、20年後の景色は変わります。
もしまだ始めていないなら
まず制度を知ることから始めてみてください。
未来の自分を助けるのは
今の自分の行動
です。

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