自律神経を整えるための基本戦略 #01食事
まずは食事について。自律神経を整える食事とは、腸内環境を整える食事です。具体的にどんなものがよいかというと、乳酸菌、ビフィズス菌、食物繊維、オリゴ糖などです。
しかしながら、何を食べるかと同じくらい大切なことは、「よく噛んで食べること」です。よく噛んで食べると、副交感神経が優位になり、消化が促されます。また、口の中で唾液が多く分泌されるため、唾液に含まれる消化酵素の影響で、腸での消化吸収もスムーズになり、腸内環境もよくなります。
逆に咀嚼が少ないと、胃腸に負担をかけてしまい、内臓に負担がかかることと、睡眠の妨げになります。
また、噛むことは、脳に多くの刺激を与えるだけでなく、脳に送られる血液の量も増えるため、認知機能の維持にも役立つとされています。
さらに、噛むことで唾液中に含まれる免疫物質の一つ「IgA」の濃度が高まります。これによって、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が高まります。セロトニンはネガティブな気分を抑制する働きがあることが明らかになっています。
よく噛んで食べる。基本的なことですが、すぐに取り組める内容ですね。
自律神経を整えるための基本戦略 #02睡眠
若いころは昼夜問わず仕事をし、遊んで疲れたら何時間でもひたすら寝ていれば「元気100倍!」になれていたかもしれません。しかし深く眠ることができる「睡眠力」も加齢によって衰えるといわれています。
疲れているのに眠れない、以前のように深く眠れなくなった、夜中トイレに何度も起きてしまう……という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
自律神経のうち睡眠を司るのは、あいにく加齢とともにパワーが低下する副交感神経です。副交感神経の働きが弱まることで、睡眠トラブルにつながりやすくなります。
ちなみに、睡眠については男女で少し事情が異なります。自律神経をコントロールしているのは脳の視床下部というところですが、ここは女性ホルモン分泌の司令塔の役割も果たしています。
そのため、女性は更年期(閉経の前後5年ずつの期間。40代50代で起こることが多い)に入ると、ホルモンバランスの激変とともに自律神経も影響を受けて、睡眠のバランスも乱れやすくなります。
50代といえば自律神経のトータルパワーが急に落ちていく年代でもあり、一度生活習慣が乱れると、立て直すのが難しい年代でもあります。そのまま乱れた生活習慣を続けていると、更年期が過ぎても不眠や不調が続くということになってしまいます。
男性はどうでしょうか。女性の閉経に当たるような一大イベントはありませんが、男性も加齢によって男性ホルモンの分泌が低下します。これにより、疲労感や気力の低下といったLOH症候群(男性更年期障害)を訴える人が増えていきます。
自律神経だけでいえば、女性より男性のほうが十年早くトータルパワーの低下がはじまることが分かっているので、やはり睡眠についての悩みを抱える人も増えはじめます。
普段から規則正しい生活リズムを身に付けて、よい睡眠環境と睡眠時間を確保してください。また、昼寝をするのも一つの手段です。
自律神経を整えるための基本戦略 #03運動
三つの基本戦略のうち、トレーナーの私が最も重要だと思っているのが「運動」です。
動くと交感神経が上がりますが、上がった交感神経を休めるため、結果的に副交感神経も上がります。また、運動には、幸せホルモンのセロトニンを増やす、血流をよくする、集中力ややる気を高めてくれる、といった作用も期待できます。
運動している時間がない、運動なんて疲れるだけでめんどくさい、と思われる方多いと思います。しかし、そんなハードルをあげなくて大丈夫です。歩くだけでもいいのです。そして電車に乗るときに立って乗ったり、駅では階段を使ってみたり。。。そもそも外出するだけで家にいるよりかは動きますね。
まとめ
終わってみれば当たり前の内容だったかもしれませんが、意外とできていない3つの項目だったかと思います。特に仕事で忙しい方は食事と睡眠が疎かになりがちです。デスクワーク多い方は運動不足も陥りやすいです。
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また、サプリメントを使うのも一つの手段かと思います。
私は過去に仕事が激務で疲れが取れないときがありました。ベッドに入れば一瞬で寝てしまうくらい寝つきは良かったのですが。。。そんなとき「ZMA」というサプリメントを教えていただき服用しました。
2時間くらいの睡眠時間しか取れない環境でしたが、ZMAを飲むと8時間くらいぐっすり寝たときの爽快感がありました。
Z=亜鉛…筋肉の弛緩
Ma=マグネシウム…睡眠の導入をサポート
このような役割があるそうです。私より激務の先輩に紹介したらまとめ買いしてました(笑)
基本的にはしっかり睡眠摂りましょうね。
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