フィットネス業界にいると必ずと言っていいほど耳にする疾患です。みなさんも聞いたことあるでしょう。字の通り血圧が高い状態を指します。しかし、高血圧を軽視している方は多いように思います。ちょっと高血圧予備軍になったからと言って生活を改める方は多くないと思います。今回は高血圧はどのようなものか、というところに触れていきたいと思います。
基準値
どのような数字が出たら高血圧と分類されてしまうのか、というところです。140/90mmHgという数字を超えてきたら高血圧になります。高血圧は常に血管やその他臓器にストレスを与え続けてしまう状態です。ではこのような症状が続くと、どのようなリスクがあるのでしょう。
高血圧により発症リスクのある疾患
- 脳出血…脳の出血。手足の麻痺。
- 脳梗塞…脳の血管詰まり、細胞の壊死。
- くも膜下出血…頭のくも膜下の出血。激しい頭痛や嘔吐
- 狭心症…心臓に流れる血管が狭くなり、胸が締め付けられる痛み。
- 心筋梗塞…心臓の血管が詰まり、細胞の壊死。
- 心不全…心臓が動かなくなる。
- 大動脈瘤…大動脈に瘤ができる。破裂直前になると、胸やお腹の痛み、吐き気が生じる。
- 大動脈解離…内側から血管が裂ける。外まで裂けたら大出血。喫煙者の発症が多い。
このような病気のリスクを抱えています。高血圧は常に血管へ負荷を掛け続け、血管の弾力を失い、循環動態に影響をあたえることが本質にあるためです。
高血圧の原因
ではなぜ高血圧になってしますのでしょう。これがわからないと対策が立てられませんよね。
①塩分の取りすぎ…日本人が高血圧になりやすい原因で多いのが塩分過多です。塩分取りすぎると、血液に水分が集まり、押し出す血液量が増えます。
②肥満…BMI20を発症リスク1とすると25~30は発症リスクが1.5~2倍になります。
③運動不足…運動には塩分を排出してくれる働きがあります。運動不足で塩分が溜まり、血圧が上がりやすくなります。
④飲酒…たまにアルコールを摂取することは血圧を下げる働きがあるそうです。が、継続的な摂取は血圧上昇の原因となります。
⑤ストレス…ストレスがたまると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。ストレスを受けると交換神経の働きが優位になり、血圧が上昇してしまうのです。
⑥加齢…年齢により、血管の弾力性がなくなってきます。弾性力を失うと、血液を押し出すために強い力が必要になります。結果、血圧の上昇につながります。
⑦遺伝…遺伝も高血圧の原因です。
高血圧を改善する方法
「塩分を控える」
高血圧がある方の減塩目標6g未満/日
「適度な運動」
40分の有酸素運動を毎日
「節酒、禁煙」
男性:ビール中瓶1本未満1/日
女性:ビール中瓶1/2本未満/日
禁煙(喫煙は血管を収縮させてしまうため)
まとめ
以上のことから、塩分を控える、血管の弾力を保つことが重要になります。しかし、高血圧はすぐに体へサインをだすものではありません。また、高血圧と診断されても自覚症状がない場合もあります。日常生活の