アルコール摂取と運動:生理学的デメリット
1. 脱水と体温調節機能の低下
アルコールは利尿作用が強く、体から水分と電解質(ナトリウム・カリウムなど)を排出させます。
運動中に大量の汗をかくことで、さらに脱水症状が進行しやすくなり、体温調節が困難になります。

2. 筋肉の回復と合成の阻害
アルコールはタンパク質合成を抑制し、筋損傷からの回復を遅らせることが分かっています。
特に筋トレ後にアルコールを摂取すると、筋肉の修復が不十分となり、パフォーマンスの向上が妨げられます。

3. エネルギー代謝の低下
アルコールは肝臓での代謝を優先的に処理されるため、グリコーゲン(糖質)代謝が抑制されます。
有酸素運動や高強度インターバルトレーニング(HIIT)時に必要なエネルギー供給が滞る恐れがあります。

4. 運動時の判断力・協調性の低下
アルコールは中枢神経に作用し、反応時間の遅延、バランス感覚の低下、運動の正確性を損ないます。
転倒やけがのリスクが高まります。特にランニングや球技系のスポーツでは致命的。

5. 心拍数・血圧への影響
アルコールは一時的に交感神経を刺激し、心拍数や血圧を上昇させます。
有酸素運動中に心拍数が高くなりすぎると、過負荷状態となり、心臓へのリスクが増します。

1. アルコール代謝の基本
アルコールは主に肝臓で代謝されます。
肝臓のアルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドに分解され、その後さらに酢酸→水と二酸化炭素として排出されます。
📌 重要ポイント:
- 1時間に代謝できる量は体重60kgで約7g(ビールなら200ml程度)
- 速く代謝するには肝臓の代謝酵素をサポートすることがカギ
2. 運動によるアルコール代謝促進
✅おすすめの運動:
● 軽い有酸素運動(ウォーキング・ストレッチ・軽いジョギング)
- 血流を促進し、肝臓の働きを助けます。
- 発汗による代謝産物の排出サポート効果も期待できます。

zun-no-yasu
有酸素運動して汗をかくのは大切なのですね。
❌避けたい運動:
- 高強度の運動や筋トレ
→ アルコール摂取直後は脱水や心拍数の異常上昇が起こりやすく危険です。
3. 食事によるサポート
✅摂るべき栄養素:


❌避けたい食事:
- 脂っこいものや高糖質食
→ 肝臓に余計な負担をかけ、アルコール代謝が遅れます。
💡実践的アドバイスまとめ:


zun-no-yasu
しじみのお味噌汁は飲んだ後に染みわたりますよね。うまい。
コメント