【小学校低学年×運動が苦手】100m走を速くする“遊び型”トレーニング
低学年(6〜8歳)は筋肉を太くする時期ではなく、神経と筋肉の協調(コーディネーション)を育てると伸びやすい年代。
「短く・楽しく・成功体験」を合言葉に、スタート反応・リズム・バランス・瞬発力をゲーム感覚で鍛えます。
🔬 運動生理学のポイント(低学年)
- 神経系の発達 この時期は動作の設計図づくりが中心。動きを学ぶ練習が効果的。
- 協調性アップ スキップ・縄跳びなどのリズム運動は、足の回転や腕振りの同調を高める。
- 速筋の活性化 ジャンプや短いダッシュで速筋線維に刺激。量より質を重視。
- 無理は禁物 成長段階につき、負荷は控えめ・休息長め・フォーム優先。
コツ:“できた!”の積み重ね → 自信 → 前向きに動く → 学習効率UP。
① スタート動作を簡単に
- 手叩きダッシュ:合図「パン!」ですぐ5〜10mダッシュ(3回)。反応速度を育成。
- 5m全力走 × 3回:短距離で成功体験を作る。集中して全力
- 腕振り+前傾:腕は前後に大きく、体はわずかに前傾。顔はやや前を見る。
Point:最初の10〜20mの質がタイムを左右。
「低い構え → 合図でスッと出る」型を遊びで反復。
② リズムでコーディネーションUP
- スキップ:膝を高く、一定のリズム。
- 縄跳び(前跳び10回×3):回数は少なくOK。続けられる範囲で。
- 手拍子ダッシュ:「1・2・1・2」で足の回転が安定。
リズム運動は中枢神経の同調を高め、滑らかな動作パターンを作る助けになります。
③ 脚のバネ(瞬発力)を遊びで
- ケンケンパ:片足→両足の切替で足首と太ももを刺激。
- 段差ジャンプ(5〜10cm):両足で上り下り。速筋線維を自然に活性化。
- その場足踏み 全力10秒×2:足の回転スピード感覚を掴む。
④ 体幹・バランス(フォーム安定)
- 動物歩き:クマ歩き/カニ歩きで全身連動。
- 片足立ちゲーム:倒れたら終了ではなく10秒再挑戦にして成功体験を作る。
- ミニ・プランク:5〜10秒×2。長さより“きれいな姿勢”。
体幹が安定すると、腕振りや脚の推進力がスムーズに伝わりエネルギーロスが減少します。
✅ まとめ
小学校低学年で運動が苦手なお子さんには、短く・楽しく・成功体験を積ませることが大切です。
遊び感覚で続けられる練習を取り入れれば、自然と速く走れる力につながっていきます。
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