【むくみの原因はこれだ‼】バソプレシンというホルモンにある。実は脂肪も蓄えてしまう❓

健康

肥満の人やシニアは水分量が少なめ

水分補給が大切なことは世間も認知されてきていると思います。昔は運動中に「水を飲むな」とかいう話があったかと思います。昭和世代の方は聞いたことありますよね?(笑)

あとは水を飲むと太ってしまう、という意見もよく耳にします。これも大きな誤解です。おそらく水を飲んでむくんでしまうことを、水太りしたと思っているのではないかなと感じます。

水は人が生きていくのに欠かせない物質なので、健康な人には体内の水分量を一定の範囲で維持するしくみがあります。


成人男性は体重の60%成人女性は55%が水分です。肥満した人は、痩せた人と比べて水分が少なく、また、シニア世代も水分量は50%前後とされています。

体がむくんで、すねや足の甲を指で押したときに、くぼんだあとがなかなか戻らないくらいになると、すでに体重の5~10%以上の水が、よぶんに溜まっているといわれています。体重60kgの人であれば、水が溜まって63~66kg以上になるわけです。

これは、ゆゆしき事態ですが、残念ながら、「むくみたくないから水を飲まない」のは逆効果です。水分の摂取を控えることで、むしろ、むくみが悪化するおそれがあります。

むくみが起きる理由…

体内の水分が減少すると、脳はバソプレシンというホルモンを分泌します。バソプレシンは、喉(のど)の渇きを感じさせて水を飲ませるとともに、尿を濃縮して、体から出ていく水の量を減らします。

この反応は、早ければ翌日には始まり、3〜4日かけて進行するとされています。こうしてむくみが起きますが、そのおかげで脱水状態が解消されます。

ところがバソプレシンは、いったん分泌されると1週間くらい出続けるという困った性質があるのです。脱水状態は生命の危機に直結するため、念を入れて、しっかり水分を補うためでしょう。

だから、むくみに気がついて、急いで水を飲んでも、むくみはしばらく残ってしまいます。むくみを予防したいなら、必要な水分はしっかり摂取するほうがよいのです。

zun-no-yasu
zun-no-yasu

脱水状態になると、バソプレシンが分泌されて水分を蓄えるのか…

バソプレシンは脂肪も蓄える!?

さて、問題はここからです。なんと、バソプレシンは水だけでなく、脂肪も蓄えてしまうことが明らかになっています。

バソプレシンが出てくるのは、体内の水分が少なくなったときと、もう1つ、果糖(かとう)を摂取したときです。果糖は糖の一種で、水に溶かした果糖をマウスに与えると、脳からバソプレシンが分泌されます。するとバソプレシンは、さっそく体内に水を蓄え始めました。

アブ
アブ

甘いジュースを飲むと浮腫んでしまうのか~

どこにでしょう?脂肪にです。いえ、正確にいうと、水分を蓄えるために脂肪を合成し始めたのです。体についた脂肪は、全体の30%が水です。脂肪は水の貯蔵庫でもあるのです。


砂漠にすむラクダはバソプレシンの値が高く、背中のコブに脂肪と一緒に水を蓄えています。これにより、一滴も水を飲まなくても砂漠を越えて旅をすることができます。

また、肥満している人も、バソプレシンの値が高いことが知られています。脱水状態になるとバソプレシンが分泌されるということは、水分を十分に摂取していれば、バソプレシンは出てこないことになります。

実際に、マウスを2つのグループに分けて、一方にだけ水を十分に飲ませたところ、このグループのマウスには脂肪がつきませんでした。なるほど、ファッションモデルが美容のために、水を毎日たくさん飲むというのは理にかなっているといえそうです。

zun-no-yasu
zun-no-yasu

しっかり水分補給をすれば脂肪は付かない、ということです。

コメント

Verified by MonsterInsights
タイトルとURLをコピーしました