【世界主要国の時給比較:日本の最低賃金とG7諸国の平均時給を比べてみた】
こんにちは。今回の記事では、G7主要国と日本の「時給」について、最新データをもとに比較してみました。数字の羅列ではなく、それぞれの国の働き方の背景や文化にも少し触れながら、見ていきましょう。
各国の時給比較(2025年時点・日本円換算)
| 国名 | 平均時給(現地通貨) | 日本円換算(概算) |
|---|---|---|
| アメリカ | US$31.46/時間 | 約¥4,876/時間 |
| カナダ | CAD36.13/時間 | 約¥4,155/時間 |
| ドイツ | €31.6/時間 | 約¥4,266/時間 |
| フランス | €28.7/時間 | 約¥3,875/時間 |
| イタリア | €21.5/時間 | 約¥2,903/時間 |
| 日本(最低賃金) | ¥1,121/時間(全国平均) | ¥1,121/時間 |
※為替換算は概算(1USD=155円、1CAD=115円、1EUR=135円)で計算。
各国で「最も時給が高い仕事」と「最も低い仕事」
| 国名 | 最も時給が高い仕事 | 最も時給が低い仕事 |
|---|---|---|
| アメリカ | 医師・ITエンジニア(約¥15,000〜¥20,000/h) | ファストフード店員(約¥2,500〜¥3,000/h) |
| カナダ | 弁護士・パイロット(約¥12,000〜¥18,000/h) | カフェスタッフ・清掃員(約¥2,000〜¥2,500/h) |
| ドイツ | 研究職・エンジニア(約¥10,000〜¥15,000/h) | 小売・接客(約¥2,500〜¥3,000/h) |
| フランス | 医師・金融関係(約¥11,000〜¥14,000/h) | レストランスタッフ(約¥2,300〜¥2,800/h) |
| イタリア | 経営者・専門職(約¥8,000〜¥10,000/h) | 農業・販売員(約¥1,800〜¥2,500/h) |
| 日本 | 医師・外資系コンサル(約¥10,000〜¥15,000/h) | 飲食店スタッフ・コンビニ(約¥1,100〜¥1,300/h) |
各国の傾向と背景
アメリカ
成果主義が強く、専門職は高収入。一方で職種による格差が非常に大きく、「働き方による豊かさの差」が顕著に見られます。
カナダ
ワークライフバランスを重視する文化が根付いており、全体的に賃金水準は高め。最低賃金制度も整っています。
ドイツ
労働時間の短さと高い生産性が特徴。時間あたりの効率を重視する社会で、職種を問わず労働環境が整っています。
フランス
休日が多く、余暇を重視する文化。時給水準も高く、社会保障が厚いのが魅力です。
イタリア
地域差が大きく、北部と南部で給与格差が見られます。家族経営が多い産業構造の影響もあります。
日本
最低賃金は他国と比べるとまだ低い水準。ただし、勤勉な国民性や安定した雇用慣行が特徴です。近年はリモートワークや副業が広まりつつあります。
まとめ
こうして見比べてみると、日本の時給水準はG7の中でもまだ控えめですが、生活コストや社会制度を踏まえると一概に低いとは言えません。ただし、今後の課題は「生産性の向上」と「適正な賃金への引き上げ」でしょう。
それぞれの国が抱える文化的背景や価値観を理解することで、「お金」だけでは測れない働き方の豊かさが見えてきます。
この記事が、世界の働き方や給与の違いを考えるきっかけになれば幸いです。
(出典:Trading Economics、Visual Capitalist、Instarem、Job Medley ほか)

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